小麦粉がなくても作れるパンとして話題の “クラウドブレッド” 。つくり方やアレンジの方法を詳しく紹介します。
◆クラウドブレッドとは
小麦粉を使わずに、卵やクリームチーズを使ってつくるパン。
クラウド(雲)のような形をしたパンで食感が軽い。
さまざまなアレンジができて、糖質もかなり控えめ。
◆紹介したクラウドブレッド
『基本のクラウドブレッド』
<材料 直径9cm 円形 8枚分>
・クリームチーズ…30g
・卵…2個
・砂糖…小さじ1
・ベーキングパウダー…小さじ1/3
<つくり方>
1.クリームチーズを泡立て器でなめらかになるまで混ぜ、卵黄を1つずつ加えて、その都度混ぜる。
2.砂糖を加えて混ぜる。
3.別のボウルに卵白とベーキングパウダーを入れ、ハンドミキサーの高速でツノが立つまでしっかりと泡立てる。
4.泡立てた卵白をひとすくいだけ(1)の卵黄とクリームチーズを混ぜたものに入れて、泡立て器でよく混ぜておく。
(卵白と卵黄の質感を近づけることで、すべて混ぜ合わせたときに、卵白の泡がつぶれにくくなる)
5.(4)を(3)の泡立てた卵白のボウルに入れて、泡をつぶさないようにゴムべらでさっくりと混ぜる。ボウルの中で多少メレンゲの塊がのこっていても構わないので、すくった時にだらだらと流れない程度に混ぜる。
6.出来上がった生地を、オーブンの天板にクッキングシートを敷いたところに、直径8cm程度にのばして置いていく。
7.160度に予熱したオーブンで17分焼く。
(生地を作ったらすぐに焼けるように、必ず事前に予熱をしておく。焼き始めてから10分はオーブンを開けない。この間に開けると生地がしぼんでしまうので、注意!)
8.焼きあがったら、すぐに網の上など、通気性のいいところに出して、クッキングシートを剥がして冷ます。
☆クラウドブレッドのピザアレンジ
『マルゲリータ』
<材料 直径24cm 円形1枚分>
・基本のクラウドブレッドの生地
・トマトソース
トマトペースト…1袋(18g)
トマトの水煮(カット)…1/4缶(100g)
塩…ひとつまみ
乾燥バジル…小さじ1/2
オレガノ…小さじ1/2
こしょう…適量
オリーブ油…大さじ1
・モッツァレラチーズ…50g
・バジルの葉…適量
<つくり方>
1.基本の生地を直径20cmの円形に広げて、トマトソースの材料をすべて混ぜたものをところどころにスプーンで落とし、モッツァレラチーズを手でちぎってのせる。
2.190度に予熱したオーブンで15分焼く。
3.バジルの葉をのせる。
※焼いてすぐにクッキングシートを剥がすとクラウドブレッドの生地が破れることがあるので、無理に剥がさず食べるときに剥がすとよい。
☆クラウドブレッドのスイーツアレンジ
『りんごの薄焼きタルト』
<材料 25cm角 1枚分>
・基本のクラウドブレッドの生地
・りんご…1個
・サラダ油…小さじ2
・砂糖…大さじ1
・シナモンパウダー…適量
・スライスアーモンド…適量
<つくり方>
1.クッキングシートに基本の生地を24cmの正方形に広げ、芯をぬいて、2~3ミリに薄く切ったリンゴを並べる。その上に、サラダ油をはけで塗る。
2.砂糖と、シナモンパウダーをあわせたものを上からふる。
3.スライスアーモンドを散らしてから、170度に予熱したオーブンで25分焼く。
4.焼きあがったら、粗熱をとる。
※りんごを2~3ミリの厚さに切るのがポイント!
☆クラウドブレッドの生地のアレンジ
『水切りヨーグルト×クラウドブレッド』
基本のクラウドブレッドの生地で使うクリームチーズを、元の半分の重さまで水切りしたヨーグルトに置き換えるだけのアレンジ。しゅわしゅわと溶けるようなくちどけの生地になる。
『豆腐×クラウドブレッド』
基本のクラウドブレッドの生地で使うクリームチーズを、豆腐に置き換えるアレンジ。低脂肪でヘルシーな生地になる。
<材料 直径9cm 円形 8枚分>
木綿豆腐…50g
サラダ油…小さじ1
塩…ひとつまみ
卵…2個
砂糖…小さじ1
ベーキングパウダー…小さじ1/3
<つくり方>
1.木綿豆腐を厚手のペーパータオルで包み、手で押さえて水を切る。ペーパータオルを3~4回ほど替えながら、重さが30g程度になるまでしっかりと水切りをする。
2.水切りした木綿豆腐に、サラダ油、塩、卵黄、砂糖を加えて、ブレンダーあるいはフードプロセッサーでなめらかになるまでかくはんする。
3.基本の生地と同様に卵白にベーキングパウダーを入れて泡立てたものと、木綿豆腐に調味料や卵黄を混ぜたものとを合わせる。
(基本の生地の時と同じように、ひとすくいだけ卵白を入れて混ぜてから、全部を合わせるようにする)
4.生地を160度に予熱したオーブンで17分焼く。
◆クラウドブレッドのレシピ紹介
菓子研究家 吉川文子さん