毎年、多くの参拝者でにぎわう成田山新勝寺の節分会(せつぶんえ)。
2月11日放送の「首都圏いちオシ! なつかしの節分会~千葉・成田山~」(総合テレビ)では、半世紀にわたる豆まきの貴重な映像をたっぷりとお伝えしました。
スタジオにお迎えしたのは、節分会にゆかりのあるゲストたち。松坂慶子さん、武蔵川親方、新浜レオンさんが、思い出話に花を咲かせました。
さらに、成田山にゆかりの深い十三代目市川團十郎さんの節分会の思い出や、NHK大河ドラマ「光る君へ」の主演・吉高由里子さんのインタビューも交えてお届けしました。番組の模様をご紹介します。
放送の内容は「NHKプラス」で、2月18日(日)午後1時45分までご覧いただけます。
首都圏いちオシ!「なつかしの節分会~千葉・成田山~」
成田山新勝寺の節分会は、立春の前日に災厄をはらい、1年の幸福を祈るものとして毎年節分の日に行われています。
「豆まき」では、本尊の不動明王の前では鬼も改心してしまうという言い伝えから、「鬼は外」は言わず「福は内」だけを繰り返すのが特徴です。
昭和44年からは俳優や力士による豆まきが始まりました。豆まきを行うのは、その年のNHK大河ドラマの出演俳優や、横綱をはじめとする人気力士など。
NHKは毎年のように豆まきの様子を撮影し、ニュースで伝えてきました。
番組では節分会に参加経験のある、松坂慶子さん、武蔵川親方、新浜レオンさんをゲストにお迎えし、なつかしい映像をご覧いただきました。
映像を見た感想、それぞれによみがえる思い出とは?
俳優の松坂慶子さんは、大河ドラマの出演俳優としてこれまでに3回参加してきました。
(大河ドラマの)収録の時は、みんな打ち込んでいて、親しくお話することってなかなかないんですね。
節分で豆まきをする日に、私たちも聖地のような場に立って、とても気持ちがピュアになっているし、参拝にいらっしゃる方もとてもうれしそうで、そういう中で一体感を感じてくるの。それで、出演者もとても打ち解けて、親しくなるんです。それを経験して、またもう半年がんばるという。
こうやって見てきますと、私たちはいろいろなことを経験し、そして、乗り越えてきたのですね。
元横綱「武蔵丸」として大相撲で活躍した武蔵川親方は、10回も参加してきました。
懐かしいよ。見ているだけで幸せだな、私。
(昭和から令和までの映像を見て)時代が変わっているなと思って。私が入る前の関取衆、親方、いま見たら全部変わっている。
今はニューフェイスのスターたちがいるんだ。タイムスリップみたい。良かったな、きょう来て。
千葉県白井市出身の歌手、新浜レオンさんは、2020年以降、5回参加しています。
(今年の節分会に参加して)コロナ禍が、少しずつ明るい方向に進んでいるので、歓声もあがっているのが、ものすごく印象的でした。
新年早々、震災であったり、大変な状況が続いていることもあったので、少しでも福、幸せ、希望が届きますようにという、特別な気持ちをこめて豆をまきました。
2024年の節分会には、大河ドラマ「光る君へ」から、吉高由里子さん(紫式部/まひろ役)、柄本佑さん(藤原道長役)、岸谷五朗さん(藤原為時役)、吉田羊さん(藤原詮子役)が参加しました。
番組では、豆まきを終えたばかりの吉高由里子さんにインタビュー。初めて参加した節分会の感想、大河ドラマに寄せる思いなどを聞きました。
大河が始まってから公の場に出ることがあまりなく、見ている方たちの声援というのを肉声で聞ける機会がこれまでなかったので、すごく応援してくれる人が目の前に見られて、声も聞けて、励みになった感じがしました。
「福は内」というので、たくさんの福をいっぱいの人に共有する形で、シェアハピをしたいです。