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台風7号 備えの確認を 千葉への影響 災害リスクは【随時更新】

  • 2023年08月10日

千葉県内では、台風の影響で暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となり、15日夕方にかけて断続的に激しい雨が降り、大雨となるところがある見込みです。

県内でも雨雲が予想以上に発達した場合、警報級の大雨となる可能性があります。いざという時のため、備えを確認しておきましょう。

※8月15日(月)午後5時に情報を更新しました。

15日夕方にかけ 断続的に激しい雨も

気象庁によりますと台風7号は、1時間に15キロの速さで北西へ進んでいるとみられます。

千葉県内では、台風の影響で暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となり、15日夕方にかけて断続的に激しい雨が降り、大雨となるところがある見込みです。

15日、1時間に降る雨の量は多いところで30ミリ、16日昼までの24時間に降る雨の量は多いところで60ミリと予想されています。

気象台は、雨雲が予想以上に発達した場合には、警報級の大雨となる可能性があり、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に十分注意するよう呼びかけています。

海上はうねりを伴ってしけが続く見込みです。

予想される波の高さは、次の通りです。

▼南部の夷隅・安房 4メートル
▼北東部 3メートル
▼君津 2メートル

また、海上を中心にやや強い風が吹く見込みです。予想される最大風速は次の通りです。

▼夷隅・安房、北東部、君津の海上 13メートル
▼北西部の海上 12メートル
▼県内全域の陸上 10メートル

予想される最大瞬間風速は次の通りです。

▼県内全域の海上 25メートル
▼県内全域の陸上 20メートル

気象台は、落雷や竜巻などの激しい突風に注意するとともに、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めるよう呼びかけています。

このほか、ひょうが降るおそれもあるとして農作物や農業施設の管理にも注意するよう呼びかけています。

最新の台風情報はこちらで確認できます👇
台風の予想進路・衛星画像

地域の災害リスクを調べよう

いざという時に早めに行動が出来るよう、ハザードマップを見て自分が住んでいる地域の災害リスクを確認しておきましょう。ハザードマップは自治体の窓口などで入手できるほか、インターネットでも見ることができます。

国土交通省の「わがまちハザードマップ」では、自治体を選択すると、ハザードマップが掲載されているホームページが表示されます。

「わがまちハザードマップ」
出典:「ハザードマップポータルサイト」

国土交通省の「重ねるハザードマップ」では、「土砂災害」や「洪水」など、災害の種別ごとに危険性がある場所を見ることが出来ます。

「重ねるハザードマップ」
出典:「ハザードマップポータルサイト」

洪水のハザードマップでは、色の付いているのが浸水が想定される区域です。過去の大雨の際には、想定とほぼ同じ被害が発生したケースが多くあります。

浸水の深さにも注意してください。1メートル以上の浸水では「床上浸水」します。3メートル以上だと建物の2階。5メートル以上だと建物の3階でも浸水のおそれがあります。早めに安全な高台などに避難することが大切です。

ハザードマップでは、「土砂災害」の危険性がある場所もわかります。色の付いているのが「土砂災害警戒区域」などリスクがある場所です。西日本豪雨では、土砂災害で死者の出た場所のおよそ9割がこの区域など、危険性が指摘されている場所でした。

台風が近づく地域に離れて暮らす家族や親戚などがいる場合は、ホームページを見られる人が代わりに情報を伝えてあげてください。

ハザードマップの詳しい見方はこちら👇
「NHK防災これだけは」ハザードマップ調べ方

備蓄品を確認しよう

台風が近づくと停電や断水が起きるおそれがあります。

2019年の台風15号では、千葉県内で最大64万戸あまりが停電しました。また、状況が悪化すれば避難場所に向かうこともあるかもしれません。

そうした場合でも生活が出来るよう、改めて備蓄品を確認しておきましょう

▼ 飲み水
▼ 食料
▼ 照明器具
▼ 常備薬
▼ 充電が出来るモバイルバッテリー
▼ 乾電池など

備蓄の詳しい方法はこちら👇
「災害に備えて備蓄しよう」種類、ポイント

大雨の時の災害リスクは?

1時間に30ミリ以上の激しい雨はバケツをひっくり返したように降り、道路が川のようになります。1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨は滝のように降り、あたり一面が白っぽくなり、傘が全く役に立たなくなります。

こうした雨が続くと低い土地が浸水するほか、土砂災害や川の氾濫の危険性が高まります。

都市部では、大量の雨水が下水道や川に流れ込むと、マンホールから水があふれ出したり、周りよりも低い場所が浸水したりします。冠水した道路を歩いて移動すると、ふたが外れたマンホールや側溝に気づかず転落するおそれがあります。また、車も動けなくなるおそれがあります。

土砂災害は斜面がゆっくりとずれ動く「地すべり」。土砂や石が一気に下流へ押し流される「土石流」。雨水がしみこんだ斜面が一気に崩れ落ちる「がけ崩れ」があります。

土砂災害の危険度が高まると、気象台と県から「土砂災害警戒情報」が発表されます。情報が出た場合には、自治体からの情報などに注意し、早めに避難する必要があります。

土砂災害が発生する前には、次のことが起きることがあります。

▼ 斜面から小石が落ちてくる
▼ 斜面に亀裂ができる
▼ 斜面から突然水が湧き出したり川の水が急に少なくなったりする
▼ 「山鳴り」や「地響き」などの異常な音が聞こえるなど

こうした異常な現象に気がついた場合には、すぐにがけから離れて避難し、安全を確保して下さい。

土砂災害の危険性 詳しいポイントはこちら👇
土砂災害 警戒や避難のポイントは?

中小河川は大雨になると、短い時間で水位が急に上昇するおそれがあります。

各地の危険度は気象庁がホームページなどで発表している「洪水キキクル」で確認してください。また、大きな河川は、大雨が続いて上流に降った雨が下流に流れ込むと氾濫する危険性が高まります。

危険性が高まると、川を管理している国や県、気象台が連携して「氾濫危険情報」を発表します。情報が出された場合は、自治体からの避難情報も確認し、早めに避難するようにしましょう。

川の氾濫 詳しいポイントはこちら👇
川の氾濫 警戒のポイントは?

避難先の確認を

自宅の近くの避難場所をあらかじめ確認し、自治体から避難の情報が出された場合にどのように行動するのか検討しておきましょう。

2009年8月、兵庫県佐用町では夜、大雨が降った際に避難所に向かおうとした住民が川や用水路にあふれた水で押し流されました。避難ルートも危険な場所を通らないよう、慎重に検討してください。

避難場所に行くだけが避難ではありません。

川や山の斜面などから離れた、リスクの少ない場所にある親類や知人の家などに一時的に身を寄せることも、難を避けることになります。

頼れる人がいる場合は事前に相談してみるといいかもしれません。
 

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