暑くて長い夏休み、どこに行こう?
連日、30度を大きく超える気温が観測されています。外で長時間過ごすのは熱中症の心配もあるし、控えたい。でも、せっかくの夏休み、家にいるだけじゃもったいない!
千葉県内には、遊んだり、学んだり、さまざまな体験ができる屋内施設があります。暑い日に子どもたちと楽しめる博物館や科学館などをまとめました。
(※8月4日・5日:掲載する施設を追加しました)
成田空港の南側にある航空科学博物館(芝山町)は、日本初の航空専門の博物館です。
ジャンボジェットの大型模型をはじめ、実際の機体の胴体やエンジンを間近に見ることができます。300機もの模型で、航空機の100年にわたる歴史を紹介するコーナーもあります。
さまざまな体験コーナーも設けられ、大空の世界をリアルに体感することができます。
人気を集めているのは「操縦体験」。ボーイング737型機とボーイング777型機のシミュレーターを設置し、臨場感あふれるパイロット体験をすることができます。
さらに、5階の展望展示室では、屋内から、成田空港を離着陸する航空機を見学することができます。航空管制に関する機器なども展示されています。
【航空科学博物館】
●場所:千葉県山武郡芝山町岩山 111-3
●休館日:夏休みの期間はなし
●開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
●入館料:大人700円、中高生300円、子ども(4歳以上)200円(※団体料金あり)(※体験コーナーはいずれも別途、当日整理券を購入する必要あり)
千葉市には、夏でも気温6~8度と、まるで冬の空気の中で遊べるスケートリンク場があります。「アクアリンクちば」(美浜区新港)です。
スケートリンクは60m×30mの国際規格で、フィギュアやアイスホッケーなどの競技大会も開催されています。
リンク内は気温6度~8度になるため、服装には気をつけましょう。また、スケート滑走時は、必ず手袋を着用するようにしてください。
スケート場で使用する電気や熱は、隣接するごみ焼却施設から供給される熱を再利用しています。電気はアイススケート場の整氷や照明、冷暖房などに、熱は蒸気にして観客の座面暖房、削った氷を融かす作業などに使われています。
【アクアリンクちば スケートリンク】
●場所:千葉市美浜区新港224-1
●休館日:無休(※大会などにより、営業時間の変更や休館の場合があります)
●開館時間:9:00~18:00
●利用料:一般1500円、高齢者(65歳以上)1280円、高校生1300円、小中学生1200円、就学前児童800円(貸靴セット券)
※回数券・定期券もあり。詳しくは「アクアリンクちば」のホームページをご覧ください。
「千葉県立現代産業科学館」(市川市)では、この夏、特別なプラネタリウムが上映されます。千葉県が誕生して150周年を迎えたことを記念するイベントです。
世界最先端のプラネタリウム投影システム「MEGASTAR-FUSION」。
直径23mの大きなスクリーンに、千葉で見られる星空を鮮やかに映し出します。プラネタリウム・クリエーターの大平貴之さんが開発し、鮮明な星空と、雲や建物など高画質の風景を融合させています。
プラネタリウムの上映が行われるのは、8月4日(金)~23日(水)の期間。いずれも事前予約制で、1日5回、1回あたり30分の作品が3種類、上映されます。
☆「千葉の星めぐり-150年の歩みとこれから-」(新作)
☆「スタークルーズ」
☆「星のある風景」
県立現代産業科学館では、産業に応用された科学技術をテーマにした常設展示も行われています。
電力や鉄鋼など千葉県の産業や、バイオテクノロジーなどの先端技術について知ることができます。
【千葉県立現代産業科学館】
●場所:千葉県市川市鬼高1-1-3
●休館日:夏休みの間は7月31日(月)・8月28日(月)のみ休館
●開館時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
●入館料(常設展示のみ):一般300円、高校・大学生150円
●入館料(常設展示とプラネタリウム作品1本鑑賞):一般500円、高校・大学生250円
(※中学生以下、65歳以上の方、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1人無料)
プラネタリウムの予約は、千葉県立現代産業科学館のホームページから(上映日5日前の9:00から受付開始)。
東京湾沿いに約1800ヘクタールにわたって広がる干潟・三番瀬(さんばんぜ)。
「ふなばし三番瀬環境学習館」は、干潟に生息している水鳥や魚、カニ、貝などの生態系を学び、三番瀬の魅力を知ることができる施設です。
9月3日(日)まで、夏の特別展「さいきょう妖怪サバイバル」が開かれています。
「生きものパーツと知識をあつめてクイズに挑戦! キミだけのさいきょう妖怪をつくりだそう」
参加者にはまず、妖怪のベースとなる「タマシイカード」が配布されます。そして、会場の中で、生きものの頭、腕、足、尾の「パーツカード」を集めます。標本や解説文をもとに、生きものの“パーツ”の仕組みや役割を学びながら、カードを選んでいきます。
パーツをすべて集めたらクイズに挑戦。正解すると、“タマシイ”に“パーツ”がついて妖怪が完成します。
完成した妖怪は壁に投影されます。参加した人は、自分だけの妖怪がプリントされたカードを、お土産として持ち帰ることができます。
さらに、学習館では夏休みの期間、平日の午前中に自由研究の支援も行っています。テーマ探し、調べ方やまとめ方のサポートなど、自由研究に関するあらゆる質問を受け付けます。
【ふなばし三番瀬環境学習館】
●場所:船橋市船橋市潮見町40番
●休館日:夏休みの期間はなし
●開館時間:9:00~17:00
●入館料:一般400円、高校生200円、小・中学生100円(※有料エリアを利用する場合)
(※船橋市内在住・在学の小・中学生、未就学児、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方ご本人と介護者1人は無料)
「日常の身近なところから科学へ」がコンセプトの千葉市科学館。子どもから大人まで楽しみながら科学に親しむ、参加体験型の展示を目指しています。
8月27日(日)まで、夏の特別展「スタンバイ!防災!#もしものときのわたしたち」が開催されています。
「防災」がテーマの特別展を開くのは、千葉市科学館では初めて。今年は関東大震災から100年の節目でもあります。夏休みの機会に、子どもたちに災害や防災について知ってほしいと企画しました。
地震や台風は、どうやって発生するのか?ふだんからどんなことに気をつければいいのか?
謎解きゲームや、VRゴーグルで危険を体感するなど、遊びや体験を通して災害について学び、日ごろの備えについて考えることができます。
【千葉市科学館】
●場所:千葉市中央区中央4丁目5番1号
●休館日:夏休みの期間はなし
●開館時間:9:00~19:00(特別展は17:00まで)
●入館料(常設展示+特別展):大人800円、高校生450円、小中学生250円
(※ほかにも常設展示のみのチケットなどがあります)
最後は、近年、「涼しい町」として話題になっている勝浦市から。観測史上、一度も猛暑日(35度以上)を記録したことがないそうです。
勝浦の海岸でひときわ目を引くのが、海の中に建つ「かつうら海中公園 海中展望塔」。高さ24.4mで、水深8m、沖合60mのところに建っています。
展望塔までは、トンネルを抜けて海上の橋を渡って行きます。周りにさえぎるものがなく、まるで海上を漂っているよう。
ここは屋外ですが、海から涼しい風が吹き込み、開放感を味わえます。
展望塔の中に入り、らせん階段を降りていくと…。
水深8メートルの海中ゾーンへ。
窓から海をのぞけば、季節ごとにさまざまな魚や海底の様子を観察することができます。年間を通して約90種類の魚がやってくるそうです。夏休みに観察できるのは、メジナやスズメダイなど。サメも現れるかもしれません。
海中のお魚ウォッチを楽しんだ後は海上展望室へ。太平洋が一望でき、水平線も丸く見えます。丘の上に立つ勝浦灯台も見えます。
【かつうら海中公園 海中展望塔】
●場所:千葉県勝浦市吉尾174
●営業時間:9:00~17:00(最終受付16:30)
●休館日:年中無休(荒天の場合、閉館することもあります)
●入館料(透明度4m以上):高校生以上980円 小・中学生480円 4歳以上の幼児 220円
(※その日の海の状況によって割引されます)