第26回参議院選挙が22日公示され、千葉選挙区では、3人の定員に対して14人が立候補しました。7月10日の投票日までの期間、ちばWEB特集でも参議院選挙関連の話題を取り上げていきます。ここでは千葉選挙区の候補者紹介と参議院の基本情報について、千葉放送局で選挙事務局長を務める坂本記者が、局のキャラクター、ラッカ星人とともに解説します。
(千葉放送局 記者 坂本譲)
参議院選挙で千葉選挙区に立候補したのは、ご覧の方々です
たくさんの人が立候補したね
調べてみたら、参院選の千葉選挙区で14人が立候補するのは、平成元年(1989年)の参議院選挙の時と同数で、過去最多なんだよ。
ラッカ星人も学校で習った記憶があるけど、日本の国会には衆議院と参議院があって、衆議院と違って参議院は解散がなくて、議員の任期が6年なんだよね?
そうなんだ。だから参議院議員には長期的で専門的な視点から法案や政策を議論する役割が期待されているんだ。
参議院は「良識の府」と呼ばれるとも習ったよ。
予算や法律は原則として、衆議院と参議院両方で可決されれば成立するんだけど、参議院には、衆議院で可決されたものに問題点や行きすぎた点がないかチェックする役割も求められているんだよ。
参議院議員は6年の任期で、3年ごとに半数が改選されるんだ。定員は選挙区が148、比例代表が100のあわせて248だから、今回の選挙ではその半数の人たちを僕たちが選ぶことになるんだ。
でもさー、坂本記者。ちょっとラッカ星人の正直な気持ちを言ってもいい?
えっ、なにかな?
国会の与野党対立が激しくなってきて、首相が『解散!』を宣言して、『有権者がどっちの政権を選ぶのか!?』ってなる衆議院選挙と違って、参議院選挙ってそれで政権が代わるわけでもないし、イマイチ盛り上がりに欠けるなーって思うんだよね。ほら、衆議院選挙と違って参議院選挙は選挙区も基本的に都道府県単位で広くなるから、候補者を実際に目にすることも少ないし、『選挙やってる!』って感じにくいというか・・・。
なるほどね。でもね、過去の参議院選挙では衆参両院で多数派が異なる『ねじれ』が生じるなどして、内閣の退陣やその後の政権交代につながったケースもあるんだよ。参議院選挙はその時点での政権運営を評価する「中間テスト」とも呼ばれるんだ。僕たちが一票を投じる大切さは、変わらないんだ。
そうか!ちょっと誤解していたよ。やっぱり参議院選挙も大事だね。投票所では、選挙区と比例代表について、投票用紙に書けばよいんだよね?
そう。ラッカ星人は、▼千葉選挙区に立候補している上記の14人のなかから1人を選んで、選挙区用の投票用紙に名前を書く。そして▼比例代表については、政党の名前か、比例代表として立候補している人の名前を書けばいいんだよ。
それで、今回は参議院の半数の人たちが選ばれるんだったね。
そうだよ。千葉選挙区の定員は3。今回、全国では、選挙区では定員の半数の74議席に加えて、神奈川で欠員となっている非改選の1議席を加えた75議席が争われるんだ。
比例代表の選出方法がちょっと複雑で、いつもわからなくなっちゃうんだ。
比例代表では、政党や政治団体の名前か、候補者の個人名を書いて投票するんだ。政党名と個人名の票の合計が各党の得票数となって、その得票数に応じて「ドント式」と呼ばれる計算方法で議席が配分される。改選される定員は50。各党の獲得議席のなかでどの候補者が当選するかは、原則として、個人名の票が多い順に決まるんだ。
選挙といえば、どちらが過半数をとるかに注目だね。
そうだね。それでいうと今回は「63」。争われている125議席の過半数だね。今回の選挙で、与党と野党、どちらが多くの議席を獲得したのか、分かれ目の数字になるね。
あと選挙で注目の数字と言えば、投票率だね!
そのとおり。前回・3年前の参議院選挙の投票率は、48点80%だった。千葉県内の投票率はそれより低い45点28%で、戦後3番目に低い数字だったんだ。投票率の行方は、選挙結果に影響を与えることも予想できるので、今回がどうなるかは注目の1つだね。
23日(木)から期日前投票が始まるね。
次回は、NHKが千葉選挙区の各候補者に行ったアンケート結果などについてお伝えします。
投票に行く際は、ぜひ参考にしてみてね!