[戦後75年]戦争について考えてみよう[戦後75年]戦争について考えてみよう

1945年に太平洋戦争が終わってから75年あまりが過ぎました。戦争中にどんなことがあったのか。当時の人々はどのようにくらしていたのか?戦争についてあらためて考えてみましょう。

戦争に関わる動画を活用した指導案

小学校

基礎 なぜ太平洋戦争が始まったのか

執筆者写真 執筆者のコメント 関西学院大学初等部 
宗實 直樹

子どもたちは「戦争がだめなこと」や「戦争は悲惨なこと」だということは感覚的にわかっています。しかし、なぜ戦争が起こったのか、その理由について本質的にわかっていない子が多いと思われます。太平洋戦争が起こった理由を考え、知ることで、子どもたちの「戦争」に対する見方も少し変わってくるのではないかと考えます。
1941年に日本軍がハワイの真珠湾やマレー半島のイギリス軍を攻撃したことによって太平洋戦争が始まりました。その原因や理由は教科書等に多く書かれていません。そこで本時の授業では、太平洋戦争が開戦されるまでの流れを動画や各種資料で的確に把握したうえで、開戦を止めることはできなかったのかどうかを話し合うことで、戦争が始まった理由や原因を様々な面から捉えたいと考えました。本プランで、子どもたちの太平洋戦争に対する見方・考え方が深まることを期待します。

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監修者のコメント東北学院大学 佐藤 正寿

「戦争が始まるまでどのような出来事があったのか」、「戦争はどのように広がっていったのか」というように、戦争に関わる学習では、歴史的な事実について資料をもとに学ぶことが大切です。加えて、「なぜその戦争が起こったのか」というように原因を考えることは、歴史に対する見方・考え方を育てることになります。子どもたちが様々な意見を出し合うことが重要です。そのことは、現在他国で行われている戦争について考えることにつながるだけではなく、子どもたちが自国の歴史から今後の世界平和を考えるきっかけとなることでしょう。本授業プランには、歴史的な事実の理解とその原因の追究の学習活動が、効果的な資料と発問で示されています。戦争について深く考える学習となることでしょう。