住んでいる地域の戦争中のできごとを調べて書き出してみよう
・194×年×月×日に、××で空襲(くうしゅう)があった。
・××地域には、防空壕(ぼうくうごう)がたくさんあった。
・××地域には、兵器を作る工場があった。
・疎開(そかい)してきた子どもたちが××で暮らしていた、など
気になるできごとについてくわしく調べてみよう
・図書館には、地域の歴史について書かれた本が置いてある。
地域の情報は、インターネットよりも詳しい場合が多いよ。
このとき、戦争前の様子も調べておこう。
・当時の写真があればコピーをとろう
・なぜ、そのようなことが起こったのか理由についても調べてみよう。
調べた場所に行ってみよう
・戦争前や現在の様子と比べると、ちがいがはっきりするよ。
・石碑(せきひ)や記念碑がある場合もあるよ。
・写真を撮って、古い写真と比べてみよう。
出来事を年表にまとめたり、現在と比べた地図を作ったりすると伝わりやすいよ。
また取り上げたできごとが起きた理由についてもまとめよう。
理由は推論(●●だと思う)でもOKだけど、
根きょ(●●だったから●●だと思う)を示しておくと説得力が増すよ。
こんなテーマもおすすめ
くわしく見る
●戦争資料館に行ってみよう!
戦争に関わる資料館が全国あちこちにあるよ!近くにあるのなら行って調べてみよう!
館長さんにもインタビューしてみよう!
●戦争の石碑・記念碑を調べてみよう!
戦争に関係する石碑や記念碑があったら調べてみよう。
そのことを知っている人がいたら、聞いてみよう。
●青い目の人形を調べよう!
昭和のはじめに友好の証としてアメリカから送られた青い目の人形は戦争で焼かれてしまった。
でも、全国にまだ残っているところもある。探してみよう!
参考動画を見てみよう
くわしく見る
●戦争中のくらしに関わる動画クリップをまとめたよ。
テーマを決める参考にしてみよう。
●調べた情報を整理するにはコツがあるよ。
この自由研究のねらい
くわしく見る
子どもたちは5年生までの社会科で、自分たちの住む学区や市町村のことを学習します。
しかし、その際には戦争のことを扱うことはほとんどありません。また、6年生で太平洋戦争について学習をするものの、それは日本の歴史の中における戦争を学ぶことであり、教師が自主的に取り上げない限り、地域での戦争の歴史について学ぶ機会はありません。
その点では、このテーマの自由研究は「地域を知る」よい機会になります。あらかじめ、図書館やインターネットで情報収集することで、調査対象のヒントを得ることができるでしょう。もし、学区に戦争の歴史がなければ市町村を対象としてもいいでしょうし、隣の市町村に広げることも考えられます。
記者としての活動では、今まで身に付けた情報活用スキルを生かしたいものです。パソコン等のICT機器を活用した記事を作成することは、子どもたちの情報活用能力を伸ばすよい機会にもなると考えます。
東北学院大学 教授 佐藤正寿