[戦後75年]戦争について考えてみよう[戦後75年]戦争について考えてみよう

1945年に太平洋戦争が終わってから75年あまりが過ぎました。戦争中にどんなことがあったのか。当時の人々はどのようにくらしていたのか?戦争についてあらためて考えてみましょう。

自由研究にチャレンジ NO.3 記者になろう!戦争中、私の町で何が起こった?

[やり方]きみは新聞記者。戦争中のきみの町の様子をしらべてみよう。町の知られざる歴史をきみの記事でひも解こう!

1 住んでいる地域の戦争中のできごとを調べて書き出してみよう

・194×年×月×日に、××で空襲(くうしゅう)があった。
・××地域には、防空壕(ぼうくうごう)がたくさんあった。
・××地域には、兵器を作る工場があった。
・疎開(そかい)してきた子どもたちが××で暮らしていた、など

1 気になるできごとについてくわしく調べてみよう

・図書館には、地域の歴史について書かれた本が置いてある。
 地域の情報は、インターネットよりも詳しい場合が多いよ。
 このとき、戦争前の様子も調べておこう。
・当時の写真があればコピーをとろう
・なぜ、そのようなことが起こったのか理由についても調べてみよう。

1 調べた場所に行ってみよう

・戦争前や現在の様子と比べると、ちがいがはっきりするよ。
・石碑(せきひ)や記念碑がある場合もあるよ。
・写真を撮って、古い写真と比べてみよう。

まとめ方

出来事を年表にまとめたり、現在と比べた地図を作ったりすると伝わりやすいよ。
また取り上げたできごとが起きた理由についてもまとめよう。
理由は推論(●●だと思う)でもOKだけど、
根きょ(●●だったから●●だと思う)を示しておくと説得力が増すよ。

まとめ方の参考例を見る

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この自由研究のねらい

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子どもたちは5年生までの社会科で、自分たちの住む学区や市町村のことを学習します。

しかし、その際には戦争のことを扱うことはほとんどありません。また、6年生で太平洋戦争について学習をするものの、それは日本の歴史の中における戦争を学ぶことであり、教師が自主的に取り上げない限り、地域での戦争の歴史について学ぶ機会はありません。

その点では、このテーマの自由研究は「地域を知る」よい機会になります。あらかじめ、図書館やインターネットで情報収集することで、調査対象のヒントを得ることができるでしょう。もし、学区に戦争の歴史がなければ市町村を対象としてもいいでしょうし、隣の市町村に広げることも考えられます。

記者としての活動では、今まで身に付けた情報活用スキルを生かしたいものです。パソコン等のICT機器を活用した記事を作成することは、子どもたちの情報活用能力を伸ばすよい機会にもなると考えます。

東北学院大学 教授 佐藤正寿