家系図をつくってみよう
保護者や親せきの人に取材して、家系図をつくろう。
氏名、生まれた年、亡くなった年を記入しよう。
家系図から戦争中に生きていた人をピックアップしよう
その人は戦争中、どこに住んでいたのか、どんな仕事をしていたのか、家族の様子はどうだったかを調べてみよう。
その人の戦争中・戦争後のエピソードを親せきに聞いてみよう
戦争をきっかけに仕事が変わったり、住む場所が変わったりした人もいるかもしれないよ。
誰に聞いた話かも忘れずに記録しよう。写真があればコピーして家系図に貼(は)り付けよう。
戦争中に暮らしていた場所、戦争に行った場所を地図で示したり、
年表にしたりするときみの家の歴史が伝わりやすくなるよ。
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家族に戦争の経験者がいなくても大丈夫。子どものころに戦争のことをどんな風に聞いたか、インタビューしてみよう!
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●家族で戦争の本・戦争の絵本をいっしょに読んでみよう!
親子や兄弟で戦争の本や絵本を調べてみよう。実際に読んで、感想を話し合ってみよう。
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きみの家や親せきに伝わる戦争に関わるお宝を探してみよう。
戦争中の写真や戦時中から使っている品物があるかも!お宝のエピソードを調べてみよう。
参考動画を見てみよう
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●戦争の体験談を動画で聞いてみよう。
家族に話を聞く前に見ておくとイメージがつかみやすくなるよ。
●インタビューで情報を聞き出すにはコツがあるよ。
この自由研究のねらい
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「我が家には戦争といっても関係する人がいない」という家庭は多いと思われます。考えてみれば、子どもたちの親はもちろん、祖父母も戦後生まれという家庭も今は珍しくありません。ただ、そういう家庭でも、たとえば曽祖父母や親戚が戦争経験者だったということは十分に考えられます。
この自由研究は、戦争経験者の話を直接は聞くことができなくても、その話を聞いた親族から間接的に戦争経験を取材できる点がよさです。子どもたちにとって、どこか遠いものだった太平洋戦争が、自分の親族に経験者がいるとなると身近なものと感じられることと思います。場合によっては、写真や関係する品が見られるかもしれません。それは貴重な資料になります。
また、このテーマでは、子どもたちの祖父母が取材対象者になることが多いと思われます。ふだん、学習に関わる話は親よりは少ないでしょうから、祖父母と触れ合う貴重な機会となることでしょう。
東北学院大学 教授 佐藤正寿