菅前首相 早期の衆院解散「そんな状況ではない」否定的な見解

自民党の菅前総理大臣は、与野党から衆議院の早期の解散論が出ていることについて「そんな状況ではない」と指摘し、否定的な見解を示しました。

自民党の菅前総理大臣は14日朝、フジテレビの番組「日曜報道 THE PRIME」に出演し、先月行われた衆参5つの補欠選挙で自民党が4勝したことをめぐって「勝利か勝利でないかといえば勝利だ。ただ、あれだけの僅差だったのでしっかり受け止めないといけない」と述べました。

そして、与野党から衆議院の早期の解散論が出ていることについて、解散権は総理大臣にあるとしたうえで「そんな状況ではない」と指摘し、否定的な見解を示しました。

また、東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水を海に放出する計画をめぐり、先の日韓首脳会談で、韓国の視察団を現地に派遣することで合意したことについて「私自身もユン・ソンニョル大統領と会談した際に、日本は科学的に対応したいので見に来てほしいという話もした。大歓迎だ」と述べました。