新型コロナワクチン 会場で5回目開始 接種間隔短縮も

新型コロナウイルスのワクチンの接種の間隔が、少なくとも3か月に短縮されたことを受け、10月21日から最多となる5回目の接種が可能となり、東京都の大規模接種会場には追加接種を希望する人が訪れていました。

新型コロナウイルスのオミクロン株対応ワクチンの3回目以降の追加接種について、厚生労働省は少なくとも5か月としていた前回の接種からの間隔を3か月に短縮する方針を決めました。

これを受け、ことし7月に接種を受けた人も21日から追加の接種を受けられるようになり、都の大規模接種会場の1つの都庁の北展望室では訪れた人が何回目の接種になるかなどをスタッフに伝えていました。

最多となる5回目の接種も可能となり、来週の25日からは専用のウェブサイトで予約もできるということです。

都の中條堅一郎新型コロナウイルスワクチン担当課長は「インフルエンザとの同時流行も懸念されているので、接種間隔が短くなったこの機会に、ぜひ接種を検討してほしい」と話していました。

新型コロナワクチンの接種間隔短縮で官房長官「年内に接種を」

新型コロナワクチンの接種間隔が21日から短縮されたことを踏まえ、松野官房長官は年内にオミクロン株対応のワクチンを接種するとともに、同時流行が懸念されるインフルエンザのワクチンとの同時接種も検討するよう呼びかけました。

新型コロナのオミクロン株に対応したワクチンで行われている3回目以降の接種について、これまで少なくとも5か月と定められていた接種間隔が、21日から少なくとも3か月に短縮されました。

ワクチン接種を担当する松野官房長官は記者会見で「これにより、先月までに従来型ワクチンの4回目接種を受けた高齢者なども、年内にオミクロン株対応ワクチンの接種を受けることができる」と述べました。

そのうえで「毎年新型コロナは年末年始に感染が拡大していて、ことしはインフルエンザとの同時流行も懸念されている。年末年始は帰省や受験など多くの方にとって大切な時期なので、年内のできるだけ早い時期のワクチン接種をお願いしたい。インフルエンザワクチンとの同時接種も可能なので検討してほしい」と呼びかけました。

“若い世代もオミクロン株対応のワクチン接種を” 加藤厚労相

新型コロナ対策について加藤厚生労働大臣は、感染者数が増加に転じ、インフルエンザとの同時流行が懸念されていることを受けて、高齢者だけでなく若い世代に対しても、年内にオミクロン株に対応したワクチンを接種するよう呼びかける考えを示しました。

加藤厚生労働大臣は閣議のあとの記者会見で「きのうの厚生労働省の専門家会議で、新型コロナの感染者数が増加に転じていることや、今月から来年3月まで新型コロナとインフルエンザの流行が発生する可能性が極めて高いと指摘された」と述べました。

そのうえで「オミクロン株に対応したワクチンは、発症の予防などに効果が期待されているので、重症化リスクが高い高齢者だけでなく、若い人も年内の接種を検討してもらいたい。厚生労働省としても、自治体と連携して接種体制を整備するとともに、周知広報に取り組んでいく」と述べました。

オミクロン株に対応したワクチン接種をめぐっては、厚生労働省が、前回の接種からの間隔について、これまでの少なくとも5か月から、少なくとも3か月に短縮した運用を21日から始めています。