”議員を「先生」と呼ばないで” 特別と勘違い助長 大阪府議会

大阪府議会では、長年の慣例により議員に対して使われてきた「先生」という呼び方をやめるよう求めていくことになりました。

長年の慣例により議員に対して使われてきた「先生」という呼び方について、大阪府議会では、先週、森和臣議長らが「議員が特別であるとの勘違いを助長することにつながりかねない」などとして、「先生」という呼称を使わないことを提案しました。

これについて、9月28日の議会運営委員会で委員会に所属するすべての会派が賛成したことから、議長と副議長が、府議会の議員に対して「先生」と呼び合うことをやめるよう求める文書を出しました。

また、府の職員に対しても「先生」と呼ばないよう求めており、今後は、名前に「議員」や「さん」などを付けて呼ぶことになる見通しです。

さらに、28日の議会運営委員会では、本会議などで議員の名前を呼ぶ際に従来の「君」ではなく、「議員」を付けて呼ぶことも確認しました。

議長「最初は抵抗があるだろうが…」

大阪府議会の森和臣議長は記者団に対し「府庁の職員は、今までずっと議員を『先生』と呼んできたので、『なになに議員』と呼ぶのは、最初は抵抗があるだろうが、半年、1年とたてば、浸透していくのではないか。われわれ議員サイドも、職員から『議員』と呼んでもらえるように努力をしていきたい」と述べました。

維新 松井前代表 立民と維新連携「どれだけ偉いと思っているのか」

秋の臨時国会での立憲民主党と日本維新の会の連携に関連して、大阪維新の会府議団は、日本維新の会の馬場代表に対し、経緯などの説明を求める文書をまとめました。これについて松井前代表は「府議団が『自分たちに説明がない』などと言っているのなら、どれだけ偉いのかという話でくだらない」などと批判しました。

秋の臨時国会での立憲民主党との連携に関連して、日本維新の会の松井前代表は大阪市内で記者団に対し「『10増10減』などは進めるべきことだ。一方で、立憲民主党と選挙協力をするようなことになれば、自分が維新をたたくと言ってきたし、馬場代表らとも会って、選挙での共闘はあるわけがないと確認している」と述べました。

そのうえで、大阪維新の会府議団が経緯などの説明を求める文書をまとめたことについて「府議団は『共闘』ということばに過剰に反応しすぎだ。『自分たちに説明がない』などと言っているのなら、どれだけ偉いと思っているのかという話で、あほか、くだらん、なさけない、という思いだ。先生と呼ぶなと言いながら、自分たちがいちばん、先生になっているのではないか。維新は国会議員が頂点でも、府議団が頂点でもない。初心を忘れたのではないか」と批判しました。