新年祝賀の儀「国民の幸せと
国の発展を祈ります」

元日の1日、皇居では「新年祝賀の儀」が行われ、天皇陛下が「国民の幸せと国の発展を祈ります」などと新年のあいさつをされました。

「新年祝賀の儀」は、年の初めに天皇が皇后とともに皇族や総理大臣、衆参両院の議長、それに日本に駐在する外国の大使などから皇居・宮殿で新年のお祝いを受ける儀式です。

このうち「松の間」では、午前11時すぎから、天皇皇后両陛下が皇族方とともに儀式に臨まれ、両陛下の長女の愛子さまも、先月の成年の行事後、初めての公務として臨まれました。

天皇陛下は出席した衆参両院の議長らを前に「年頭にあたり、国民の幸せと国の発展を祈ります」と述べられました。

両陛下は、午前中、岸田総理大臣や閣僚などからもあいさつを受けられました。
午後からは、119の国などの大使が宮殿を訪れ、順番に両陛下の前に進み出て、新年のあいさつをしていました。

このあと、天皇ご一家は新年の祝賀のため、東京 港区にある上皇ご夫妻の仮住まい先を訪ねられました。

門の周辺にはおよそ180人が集まり、両陛下と愛子さまは車の窓を開けて手を振りながら笑顔で応えられていました。

皇居では例年正月二日に新年の一般参賀が行われますが、感染拡大防止のため、ことしも去年に続いて実施されません。これに代わる形で天皇陛下のビデオメッセージが1日から宮内庁のホームページで公開されています。