NHK世論調査 年末年始
帰省・旅行しない66%

NHKは、今月10日から3日間、全国の18歳以上を対象に、コンピューターで無作為に発生させた固定電話と携帯電話の番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行いました。
調査の対象となったのは2093人で、57%にあたる1190人から回答を得ました。

年末年始に帰省や旅行をするかどうか聞きました。

「帰省や旅行をする」が11%、「帰省も旅行もしない」が66%、「まだ決めていない」が18%でした。
新型コロナウイルスの感染拡大が続いていた去年の同じ時期に行った世論調査と比べて「帰省や旅行をする」と答えた人が6ポイント増えた一方「帰省も旅行もしない」が15ポイント少なくなりました。

新幹線予約状況 感染拡大前の約60%

JR各社は14日、年末年始の新幹線の予約状況を発表しました。予約率は33.7%で、新型コロナウイルスの影響で過去最低となった前の年の年末年始よりは予約は増えているものの、感染拡大前の水準のおよそ60%にとどまっています。

JRグループ各社は13日時点で、12月28日から1月5日までの、年末年始の指定席の予約状況を発表しました。

それによりますと、新型コロナウイルスの影響で過去最低の落ち込みとなった前の年の年末年始よりは、いずれの新幹線も増えているものの、予約率は東北新幹線が40.7%、東海道新幹線で30.7%、山陽新幹線で30.6%、九州新幹線で30.8%などで、JRグループ全体の予約率はおよそ33.7%となっています。

予約席数は191万席と、過去最低となった前の年の年末年始に比べては89%の増加となっているものの、感染拡大前の水準の61%にとどまっています。

JR各社は「車内の換気や消毒など、感染対策を行っているので安心して利用してほしい」としています。

佐賀県山口知事 県内へ帰省考える人に感染防止対策徹底呼びかけ

13日、開かれた佐賀県の新型コロナウイルスの対策本部会議では、新たな変異ウイルス「オミクロン株」について、山口知事は「感染者が発生した場合の病床や濃厚接触者を対象とした施設の確保はできているので、しっかりと対応し封じ込めを行っていきたい」と述べました。

そして山口知事は、年末年始に東京や福岡など各地から佐賀への帰省を考えている人に対して、「基本的な感染対策を徹底するとともに、帰省に向けて体調管理を行い、混雑した場所や感染リスクの高い場所に出向くことは避け、少しでも体調が悪い場合は帰省を控えて医療機関を受診してもらいたい」と呼びかけました。

香川県では帰省する人対象に無料でPCR検査実施

人の流れが活発になる年末年始に向けて、香川県は、県内に帰省する人を対象に、1万人を上限に、無料でPCR検査を実施しています。

検査は、今月6日から始められていて、就職や進学、単身赴任などで、県外に住んでいて、年末年始の休みを利用して県内に帰省する人が対象です。

検査を受けられるのは1万人が上限で、帰省の9日前をめどに申請するとだ液で検査できる検査キットが送られてくることになっていて、無料です。

香川県によりますと、申し込みの受け付け開始後、7日の時点で、およそ4800人から申請があったということです。

ただ県は、検査の証明書の提出などは求めておらず、あくまでも検査結果を踏まえて、帰省をする際の判断に役立ててもらいたいとしています。

香川県では、この1か月近く、新たな新型コロナウイルスの感染者は出ておらず、感染状況は落ち着いていますが、国内では、新たな変異ウイルスの「オミクロン株」への感染例も確認されています。

県はこうした検査に加え、ワクチン接種などを進めることで再び感染が拡大する事態を抑え込むほか、病床の確保も進め、医療の提供体制も整備していく考えです。