鳥取県 平井知事
全国知事会長選に立候補意向

鳥取県の平井知事は29日の記者会見で、全国知事会の会長選挙に立候補する意向を示しました。平井知事が選ばれれば、山陰地方の県から初めての会長になります。

全国47都道府県の知事で構成される全国知事会は、おととし9月から会長を務めてきた徳島県の飯泉知事がことし9月2日に任期を迎えることを受けて、28日から会長選挙の立候補を受け付けています。

候補者となるためには5人以上の知事からの推薦が必要で、鳥取県の平井知事は29日の定例の記者会見で「会長選挙に出るべきではないか」とほかの知事から声が寄せられていて、みずからを推薦する動きがあることを明らかにしました。

そのうえで、平井知事は「仲間の知事たちが『平井出るべし』と言ってくれる意義は非常に重いものがあると私は受け止めた。小さな体ではあるが、一身をささげる覚悟を決めさせていただいた」と述べ、会長選挙に立候補する意向を示しました。

平井氏は東京都出身の59歳。昭和59年に旧自治省に入り、鳥取県の副知事などを経て平成19年の鳥取県知事選挙で初当選し、現在4期目です。

全国知事会の会長選挙は8月16日まで立候補を受け付け、8月30日の全国知事会議で新しい会長が選出される予定で、平井知事が選ばれれば山陰地方の県から初めての会長になります。

飯泉会長「新しい感性で知事会の発展を」
全国知事会長を務める徳島県の飯泉嘉門知事はNHKの取材に対し「『大都市部と地方部の連携・融和』『政策形成、提言機能の強化』『プレゼンスの向上』の3つの公約を達成できた2年だった。今後は後進に道を譲り、新しい感性をもった知事がこの路線を引き継いでもらい、会長になることで、さらに知事会を発展させてほしい」と述べ、2期目を目指さない考えを示しました。