立民 枝野代表 政権交代へ
“衆院選 大きなチャンス”

立憲民主党の枝野代表は、政府の新型コロナ対策について、省庁間の調整が不十分だと批判したうえで、秋までに行われる衆議院選挙について「大きなチャンスを迎えている」と述べ、政権交代への意欲を重ねて示しました。

立憲民主党の枝野代表は17日、党の山口県連の大会にオンラインで参加し、講演しました。

この中で枝野氏は「政府には司令塔が欠けていて、飲食店に対する金融機関を通じた圧力問題など、誰が考えてどう判断したのかが分からない。ワクチン接種では、河野規制改革担当大臣と厚生労働省、総務省などの調整がほとんどなされていない」と述べ、政府の対応を批判しました。

そのうえで、秋までに行われる衆議院選挙について「私は10月3日投開票の可能性が高いのではないかと思う。自民党は大変な体たらくなので、政権交代の大きなチャンスを迎えている」と述べ、政権交代への意欲を重ねて示しました。

国会召集要求「拒否は憲法違反」政府・与党を批判

立憲民主党の枝野代表は、憲法の規定に基づく野党側の国会召集要求について「拒むのは明確な憲法違反だ」として、要求に応じない政府・与党を批判しました。

新型コロナウイルス対応をめぐって野党側は、事業者支援などの議論を急ぐ必要があるとして、憲法53条の規定に基づき臨時国会の早期召集を求めましたが、政府・与党側は、閉会中審査で対応しているなどとして応じない考えを示しています。

立憲民主党の枝野代表は、18日、福岡県筑紫野市で記者団に「憲法上の要求があれば、国会を召集しなければならず、拒むのは明確な憲法違反だ。政府与党の幹部みずからが憲法に違反することを公言しているとんでもない状況だ」と述べ、政府・与党を批判しました。

また、枝野氏は、東京 赤坂の迎賓館で、18日夜、IOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長などを招いて歓迎会が開かれることについて「東京を中心に自粛を求めている状況で、国民にどう受け止められるのかという視点が欠けている」と疑問を呈しました。