内閣支持率“真摯な対応を”
公明 山口代表

NHKの今月の世論調査で、菅内閣の支持率が発足以降最も低くなったことについて、公明党の山口代表は、支持率が高くない水準にあることを自覚しながら、国民の不安に応える取り組みが重要だという認識を示しました。

NHKの今月の世論調査では、菅内閣を「支持する」と答えた人は33%と、去年9月の発足以降最も低くなった一方、「支持しない」と答えた人は46%で、発足以降最も高くなりました。

公明党の山口代表は記者団に対し「内閣支持率が高くない水準にあることをよく自覚をしながら、謙虚に受け止め、国民の不安に応え、期待に沿う真摯(しんし)な取り組みが重要だ」と指摘しました。

そのうえで「特に新型コロナの感染状況が国民の関心事だ。切り札はワクチン接種を着実に進めていくことであり、今後の接種の見通しや効果がどうあらわれつつあるかも含め、丁寧に説明していくことが大事だ」と述べました。

一方、記者団が「自民党内で内閣改造を求める声も出ているが、衆議院選挙前の内閣改造をどう考えるか」と質問したのに対し、山口氏は「菅総理大臣の判断だが、衆議院議員の任期満了が10月に迫っていることも前提として考えていくべきだ」と述べました。

自民 佐藤総務会長「ワクチン接種 理解されていない」

自民党の佐藤総務会長は記者会見で「支持率低下に大きく影響したのは、東京都議会議員選挙の結果だと分析している。ワクチン接種についても、国民に理解されていないところだ。国民全体に打つのに十分間に合う量は確保できており、あとは時間の問題だ。菅総理大臣が当初から言っている、65歳以上への接種を7月いっぱいで終える約束は果たしつつあり、評価してもらいたい」と述べました。

自民 世耕参院幹事長「謙虚に受け止めなければならない」

自民党の世耕参議院幹事長は、記者会見で「謙虚に受け止めなければならない。要因は、緊急事態宣言の発出など、東京を中心に感染者数が増える方向に転じたことに尽きる。政府にはワクチン接種を進め、影響を受けている業種に手厚い対策を取ってもらいたい」と述べました。

一方、記者団が「自民党内で内閣改造や党執行部の刷新を求める意見も出ているが」と質問したのに対し、世耕氏は「人事をやるよりは、今のメンバーで対策に全力を尽くすことが重要だ」と述べました。