政府提出の法案の条文などに
再び誤り 出し直しを 野党側

政府が国会に提出した法案の条文などにミスが相次ぐ中、産業競争力強化法改正案の条文などに再び誤りが見つかり、野党側は閣議決定をやり直して改めて法案を出すとともに、責任者を処分するよう政府側に求めました。

政府が国会に提出した法案をめぐっては、複数の法案の関係資料や条文に相次いでミスが見つかり、政府側は与野党に陳謝するとともに、すべての法案について再点検を進めています。

こうした中、立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に対し、先にミスのあった産業競争力強化法改正案の条文に1か所、法案の参考資料に20か所で誤りが見つかったという報告を、政府・与党側から受けたことを明らかにしました。

安住氏は「これだけのミスが出てきているのは前代未聞で、全く信じられない話だ。この法案は審議に値するものではなく、取り扱いは当面凍結し、出し直しを求める。官僚としていちばん大事な部分で、これだけミスショットをやっているわけなので、責任者の何らかの処分が必要だ」と述べました。

自民 世耕参院幹事長「大変残念 野党におわび」

自民党の世耕参議院幹事長は、記者会見で「大変残念だ。なぜこれだけミスが集中しているのか、政府には原因究明と再発防止策を行ってもらいたい。野党には真摯(しんし)におわびし、できるかぎり法案審議に影響しないようお願いしたい」と述べました。

自民 佐藤総務会長「少したるんでいるのではないか」

自民党の佐藤総務会長は、記者会見で「人のやることなので、やむをえない場合があるにしてもかなり多い。少したるんでいるのではないかと言わざるをえない。関係省庁に対して私からもきつく注意するとともに、肝に銘じて再発防止策を講じるよう要請した。どこに原因があるのか、しっかりと検証してもらいたい」と述べました。