鳥インフル 発生件数や
殺処分数が過去最多

鳥インフルエンザの発生が相次ぐなか、政府の関係閣僚会議が開かれ、発生の件数や殺処分された数が過去最多となっているとして、引き続き関係府省で緊密に連携して対応にあたることを確認しました。

鳥インフルエンザの発生が異例のペースで相次いでいることを受けて、政府は19日午前、総理大臣官邸で関係閣僚会議を開き、加藤官房長官や野上農林水産大臣らが出席しました。

この中で、加藤官房長官は「鳥インフルエンザは今年度、去年11月上旬に香川県で発生が確認されて以来、およそ2か月半の間に15県36か所の農場で確認され、発生の件数、殺処分された数ともに過去最多となっている」と述べました。

そのうえで「さらなる発生を抑えていくため、これまで予防措置や発生後のまん延防止を図るための防疫措置を実施してきた中で確認された課題をフォローアップし、対応を決定していく必要がある。関係府省が緊密に連携して、政府一丸となって緊張感を持って対応することについて改めて認識を共有したい」と述べ、引き続き関係府省で緊密に連携して対応にあたることを確認しました。

豚熱も相次ぐ 農相「全県的な対応で万全を期す」

鳥インフルエンザのほか、12月には山形県と三重県の養豚場でブタの伝染病のCSF、豚熱の感染が確認されています。

農林水産省は19日、自治体の畜産の担当者などを集めた会議をオンラインで開き、野上大臣が「家畜伝染病の発生時には、地域で畜産業を守るために災害対応に準じた全県的な対応で、早期の防疫措置に万全を期すことが重要だ」と述べました。

そのうえで「警察、市町村、関係団体を巻き込んだ実効性のある対策を早急に確立するよう、強くお願いしたい」と述べ、野生動物の侵入防止や消毒などの対策を徹底するよう要請しました。