千代田区長 今期で退任意向
“マンション問題関係ない”

東京 千代田区の石川雅己区長は8日、任期満了にともなって1月31日に行われる千代田区長選挙に立候補せず、今期かぎりで退任する意向を明らかにしました。

石川区長は8日午後、区の広報広聴課を通じて退任の意向を表明しました。

理由については「アフターコロナの時代に合わせた新しい暮らし方や働き方が求められています。その意味で、これから区政のかじ取りを次の世代に委ねていくことが正しい判断であると決断しました」とコメントしています。

記者会見は行わないということです。

石川区長は東京 文京区出身の79歳。

昭和38年に東京都の職員になり、災害対策部長や港湾局長などを歴任したあと、平成13年に千代田区長選挙に立候補して初当選し、現在5期目を務めています。

石川区長は、家族と共同で所有する区内のおよそ1億円のマンションの部屋が一般には販売されない「事業協力者住戸」と呼ばれる部屋だったことが明らかになり、区議会の百条委員会でうその証言をしたとして去年、東京地方検察庁に刑事告発されました。

この問題について、区長は「退任との関係はない」としています。