河井元法相裁判「初めは当選
祝いと思ったが」広島県議

公職選挙法違反の罪に問われている河井克行元法務大臣の裁判で、証人として出廷した広島県議会の平本英司議員は、元大臣から現金を受け取った時は当選祝いだと思ったものの、後になって金額が多いため違法な金だと気付いたと証言しました。

元法務大臣の河井克行被告(57)は、妻の案里被告(47)が初当選した去年の参議院選挙をめぐって、公職選挙法違反の買収の罪に問われ、無罪を主張しています。

24日の裁判に証人として出廷した広島県議会の平本英司議員は、去年4月の県議会議員選挙で当選した、およそ2週間後に元大臣から現金30万円を受け取ったと認めました。

平本議員はそれまでは元大臣や案里議員とは、ほとんどつきあいがなかったとしたうえで「事務所を訪れた元大臣から『当選おめでとう』とか『あなたは人気なんだね』などと言われた。連絡先を交換するなどしたあと、『お祝いだ』と言われて封筒を机に置かれ、当選祝いだと思った」と証言しました。

そして「数日後に事務員2人と封筒の中身を確認すると、現金30万円が入っていた。そのときに違法な金で、参院選で票の取りまとめを依頼する趣旨があると思った。今まで経験したことがないほど金額が多く、しかも関係性のない私に多額の金を渡してきたからだ」と述べました。