河井案里議員「私を信じて」
改めて無罪主張 来月判決へ

公職選挙法違反の罪に問われている河井案里議員は23日の裁判で「どうか私を信じてほしい」と改めて無罪を主張し、すべての審理が終わりました。判決は来月21日に言い渡されます。

参議院議員の河井案里被告(47)は、夫で元法務大臣の克行被告(57)とともに、去年の参議院選挙をめぐって公職選挙法違反の買収の罪に問われ、無罪を主張しています。

前回の裁判で検察が懲役1年6か月を求刑したのに対し、23日は弁護側の最終弁論が行われました。

案里議員による地元議員への現金の提供について、弁護士は「県議会議員4人については陣中見舞いか当選祝いであり、買収の意図はなく、残る1人については全く関与していない」として、改めて無罪を主張しました。

また、審理の最後に意見を求められた案里議員は無罪を主張したうえで「地元の皆様には20代の頃からずっと政治家として温かく育てていただき、まるで本当の娘のようにかわいがっていただいた。私のいちばんの苦しみはこうした方々の心を深く傷つけてしまったことで、どうか皆様には私を信じていただきたい」と潔白を訴えました。

そのうえで「私の選挙で数多くの金銭の受け渡しがなされた事実を拘置所の中で初めて知った時の衝撃と悲しみは今も変わらず、道義的責任は私がすべて背負う覚悟だ。広島の皆様に大変恥ずかしい思いをさせたことをお許しください」と述べました。

8月に始まった裁判は23日ですべての審理が終わり、判決は来月21日に言い渡されることになりました。