世田谷区 独自PCR検査
来年3月末まで延長

東京 世田谷区は、高齢者施設の職員などに行っている区独自のPCR検査について、都内の感染者が増えていることを踏まえ、来年3月末まで期間を延長したうえで、より多くの検査を実施できるよう、4つの検体を1つにまとめて検査する「プール方式」も導入する考えを明らかにしました。

これは、世田谷区の保坂展人区長が記者会見で明らかにしました。

それによりますと、世田谷区がことし10月から高齢者施設などの希望者を対象に症状の有無にかかわらず行っている区独自のPCR検査では、今月14日までに3600件余りの検査を実施し53件の陽性を確認したということで、保坂区長は感染拡大防止に役立ったと意義を強調しました。

そのうえで保坂区長は、感染者が増えていることを踏まえ、来月までとしていた検査期間を来年3月末まで延長したうえで、より多くの検査を実施できるよう、4つの検体を1つにまとめて検査を行う「プール方式」を導入する考えを明らかにしました。

「プール方式」については国が精度が担保されていないなどとして認めていないことから、区は独自にアメリカの基準に沿ったやり方で行うとしています。

保坂区長は「感染拡大で多くの人の検査を行わなければならないのでプール方式は使わざるをえない。検体をまとめることで検査のスピードを上げることができる」と話しています。