野上農相 「鳥インフル
例年になく早い発生 警戒」

今月に入り、香川県内の養鶏場で鳥インフルエンザウイルスが相次いで検出されたことを受けて、野上農林水産大臣は「例年になく早い時期の発生で警戒を強める必要がある」と述べ、全国の都道府県に注意喚起の通知を出したことを明らかにしました。

香川県では、今月に入って互いにおよそ50キロ離れた2か所の養鶏場で鳥インフルエンザウイルスが検出され、いずれも致死率が高い高病原性の「H5N8型」と確認されています。

これについて野上大臣は10日の閣議の後の記者会見で「香川県からは2つの養鶏場で飼育されていたニワトリの殺処分を完了したという報告を受けている。香川県との連携を緊密にとり、迅速な防疫措置の完了に向けて必要な人的、物的支援を行っていく」と述べました。

そのうえで野上大臣は「ことしの鳥インフルエンザは例年になく早い時期の発生となっている。都道府県や全国の農場の方々は早急に警戒を強めてもらう必要がある」と述べ、各都道府県に対して注意喚起の通知を出したことを明らかにしました。

また野上大臣は、2例目の検出が確認された東かがわ市の養鶏場について、「専門家などによる調査チームを派遣したが、当該の農場では衛生管理が必ずしも徹底されていなかったことが指摘された」と述べました。