知事会 災害時の氏名公表
ガイドライン策定求める

災害時の死者や行方不明者の氏名の公表をめぐり、全国知事会は判断する主体や権限について、法令上の根拠を明確にするとともに、参考となるガイドラインを策定するよう、小此木防災担当大臣に求めました。

災害時の死者や行方不明者の氏名の公表をめぐり、全国知事会は先週、国に統一的な基準の作成を求めることをやめ、各知事が判断する方針に転換することを決めました。

これを受けて、全国知事会で危機管理や防災を担当する神奈川県の黒岩知事が9日、小此木防災担当大臣と会談し、公表を判断する主体や権限について、法令上の根拠を明確にするとともに、判断する際の参考となるガイドラインを策定するよう求めました。

このあと、黒岩知事は記者団に対し「各知事の間でも考え方に違いがあるので、都道府県を中心に市町村や警察、消防と意見を調整していくことが必要だ。災害はいつ来るかわからない。できるかぎり早く対応してほしい」と述べました。