「学術会議は政府との連携が希薄」 自民党作業チーム

日本学術会議の在り方を検討する自民党の作業チームの会合が開かれ、海外の学術機関の実態に詳しい有識者は、学術会議は海外に比べて政府との連携が希薄だとして、意見交換の場を設けることも検討すべきだと指摘しました。

自民党の作業チームの会合は前回日本学術会議の会長経験者からヒアリングを行ったのに続いて、28日は海外の学術機関の実態に詳しい政策研究大学院大学の有本建男客員教授から意見を聞きました。

有本氏は海外の学術機関では政府や議会と連携してさまざまな活動に取り組んでいるケースが多く、日本学術会議はこうした連携が希薄だとしたうえで政府との意見交換の場を設けることも検討すべきだと指摘しました。

これを受けて出席した議員からは「政策に生かすための科学の振興という観点から『会議』の在り方の議論を進めるべきだ」という意見が出されました。

作業チームでは今後ノーベル賞受賞者や経済団体の幹部などからも意見を聞き、年内をめどに提言をまとめることにしています。