日本学術会議
与野党からの発言まとめ

「日本学術会議」の会員候補6人が任命されなかったことをめぐり、与野党からの発言をまとめました。

自民 岸田前政調会長「国民の声に応えるべき」

自民党の岸田前政務調査会長は札幌市で記者団に対し「法律や解釈がどうなのかという議論はあるが、政府が判断したことならばその理由を説明していくことが大事だ。国民から『理由を聞きたい』『説明が不十分だ』という声があれば、丁寧に応えていくべきだ」と述べました。

自民 中谷元防衛相「総理の判断正しい」

自民党の中谷元防衛大臣は谷垣グループの会合で「会員の選考は国民の目から見ても適切でなければならないが、学術会議からの推薦の基準がよく分からないうえ、最近は前任者に指名された人がそのまま推薦されるルールになっており、悪しき弊害ではないか。今回の菅総理大臣の判断は正しいものだと信じている」と述べました。

共産 志位委員長「明らかに法解釈の変更」

共産党の志位委員長は、記者会見で「かつての国会答弁では『推薦は拒否しない』と言っていたのに、今回は『推薦通りに任命すべき義務まではない』と言っているのだから、明らかに法解釈の変更だ。行政府だけで勝手に法解釈を変えるなら、国会で審議する意味がなく、立法府に対する侵害だ。徹底的に追及し、任命拒否の撤回を求める」と述べました。

社民 福島党首「言論の自由など重大な危機 決定撤回を」

社民党の福島党首は記者会見で「今回の問題は、学識経験者が内閣の提出法案に反対の立場で国会に参考人として出席することをちゅうちょすることにもつながりかねず、法案審議にも影響を与えるすさまじいことだ。学問の自由だけでなく、言論の自由などの重大な危機でもあり、決定を撤回すべきだ」と述べました。