大学入試の在り方
取りまとめは年明け以降

大学入学共通テストへの英語の民間試験と記述式問題の導入見送りを受けて、検討している大学入試の在り方について、萩生田文部科学大臣は、新型コロナウイルスの影響で年内に予定していた取りまとめを、年明け以降に先送りすることを明らかにしました。

大学入学共通テストへの英語の民間試験と記述式問題の導入見送りを受けて、文部科学省は新たな会議を設置し、大学入試の在り方を検討していて、年内の取りまとめを予定していました。

これについて萩生田文部科学大臣は、記者会見で「新型コロナウイルスの感染が拡大し、会議そのものができず参加者も集まれなかった。また、『ウイズコロナ』『ポストコロナ』の大学入試の在り方についても議論をするべきだという意見が出された」と指摘しました。

そのうえで「座長から、大学入学共通テストなど、令和3年度大学入試の実施状況も踏まえつつ、さらに議論を行うと説明を受けた」と述べ、取りまとめを年明け以降に先送りすることを明らかにしました。

オンライン教育の在り方 慎重に検討

新型コロナウイルスの影響で小中学校でもオンライン教育の機会が増えていることについて、萩生田大臣は記者会見で「これで学校教育が代替されることはない」と指摘し、対面で授業を行うことを前提に、オンライン教育の在り方を慎重に検討していく考えを示しました。

萩生田大臣は「コロナのため登校できない状況をカバーするため、オンラインの有効活用がクローズアップされたが、これで学校教育が代替されていることは全くない」と指摘しました。

そのうえで「教育は対面や集団で対応する大切さがある。やはり学校に来てもらうことを前提にすべきだ」と述べ、小中学校では対面で授業を行うことを前提に、オンライン教育の在り方を慎重に検討していく考えを示しました。