「運転免許証デジタル化を」
小此木国家公安委員長

小此木国家公安委員長が17日に記者会見し、運転免許証のデジタル化を進めていく考えを明らかにしました。

小此木氏が国家公安委員長に就任するのは2度目で、防災担当大臣も兼務します。

17日に警察庁で行われた会見で「デジタル化の推進は、この内閣の重要政策であり、総理からは、特に運転免許証のデジタル化について強い指示があった」と述べました。

政府はマイナンバー制度を利用した行政手続きのデジタル化を進めていて、運転免許証についても検討が行われていますが、今後、実現が早まる可能性も出てきました。

また、小此木国家公安委員長は、児童虐待などの被害について、依然として深刻だとして重点的に対策にあたる考えを強調しました。

さらに防災への取り組みについて「地震など大規模災害については、関係機関と連携した訓練や装備の強化などを進め、国民の安全確保のために万全を期していきたい」と述べました。

「巨大地震などに備え国土の強じん化を」

小此木防災担当大臣は、記者会見で「災害に屈しない国土づくりを進める」と述べ、南海トラフの巨大地震などに備えて、国土の強じん化に取り組む考えを示しました。

この中で、小此木防災担当大臣は「コロナ禍でも自然災害に適切に対応できるよう、緊張感を持って職務に臨みたい」と述べました。

そして「近年、災害が激甚化・頻発化していて、去年以降、一連の災害で甚大な被害が発生している」と指摘しました。

そのうえで「今後も南海トラフ地震や首都直下地震といった大規模な災害が危惧され、甚大な被害を軽減するため、備えに万全を期したい。中長期的な視点にたって、計画的に取り組み、災害に屈しない国土づくりを進めていく」と述べ、南海トラフの巨大地震などに備えて、国土の強じん化に取り組む考えを示しました。

防災相引き継ぎ「一歩でも前へ」

新たに就任した小此木防災担当大臣は午後3時前、内閣府の大臣室で引き継ぎを行い、武田前大臣から「防災は大変だが、がんばっていただきたい」と激励を受けました。

これに対し、小此木大臣は「毎日、緊張する。平常心とはいかないが、被災地やコロナ禍で苦しんでいる方への対策を一歩でも前に進めていく」と決意を新たにしていました。

小此木大臣は3年前も、防災担当大臣を兼務する国家公安委員長として入閣し、北海道で震度7の揺れを観測した地震など、自然災害からの復旧に取り組みました。