金の未払いや過払いなど
ミス1700件余 年金機構

日本年金機構は、年金の支給などの事務処理をチェックした結果、昨年度までに年金の未払いや過払いなどのミスが1700件余りあったことを明らかにしました。

日本年金機構は、10日に開かれた社会保障審議会の部会で、昨年度、1年かけて、これまでの年金の支給などの事務処理をチェックした結果を示しました。

それによりますと、社会保険庁が年金を管理していた平成21年度よりも前のものも含め昨年度までに、本来、支払われる年金が「未払い」となっていたものが443件あり、未払いの総額は、6億740万円余りに上りました。

また、「過払い」も219件あり、総額は1億5400万円余りとなったとしています。

このほか、保険料の「過徴収」が176件、「未徴収」が207件など、昨年度までに事務処理のミスが、合わせて1742件あったということです。

日本年金機構は、法令の適用の誤りや事実関係の誤認などが原因だとしていて、いずれもすでに精算などの対応は完了しているということです。