田・麻生・竹下の3派が
菅氏支持を表明 総裁選

安倍総理大臣の後任を選ぶ自民党総裁選挙をめぐり、菅官房長官が立候補を表明したことを受けて、党内に7つある派閥のうち最大派閥の細田派と第2派閥の麻生派と竹下派の会長がそろって記者会見し、菅氏を支持する考えを明らかにしました。

記者会見には細田派会長の細田元幹事長、麻生派会長の麻生副総理兼財務大臣、それに竹下派会長の竹下元総務会長が出席しました。

この中で細田氏は「菅官房長官は新型コロナウイルス対策など、さまざまな困難に安倍総理大臣とともに戦ってきた。地方の生まれ育ちで地方に理解もある。これまでの政策を継承して大いに頑張ってもらいたい」と述べました。

また麻生氏は「今は非常時であり、危機管理や政策遂行の観点が大事だ。新型コロナウイルス対策を担ってきた経験は大きく、菅氏がすぐれているのではないかと考えた」と述べました。

そして竹下氏は「国難の時期には強い内閣をつくっていかなければならないし、安倍総理大臣の思いも引き継いでいかなければならず、菅氏を推薦しようと決めた。田舎者丸出しの政治家として、どんどん引っ張っていってもらいたい」と述べました。

細田派、麻生派、竹下派の3つの派閥の所属議員の数を合わせると党全体の半数を超えることから、そろって菅氏の支持を打ち出すことで存在感をアピールするねらいもあるものとみられます。