代田区長の議会解散表明
対応に疑問呈す 高市総務相

東京 千代田区の区長が、対立している議会の解散を表明して、混乱が続いていることについて、高市総務大臣は記者会見で、区長の対応に疑問を呈しました。

千代田区の石川雅己区長は、議会が偽証などの疑いで自身の刑事告発を決めたことは「実質的な不信任だ」として議会の解散を表明しましたが、議会側は「解散は成立しない」と反発し、混乱が続いています。

これについて高市総務大臣は記者会見で、地方自治法では、区長は、不信任の議決が行われた場合に議会を解散することができると定められていることを踏まえ、「不信任の議決は、その旨を区長に通知するという正規の手続きを踏んでいるかどうかで判断される。一般論で言えば、刑事告発の議決が、不信任の議決を意味するとは考えにくい」と述べ、区長の対応に疑問を呈しました。

そのうえで、「東京都が対応を検討中と聞いているので注視していくが、総務省として仲裁に入る状況ではない」と述べました。