縦かん」「操だ輪」
装備品オークション初実施へ

財政状況が厳しい中、防衛省は退役した輸送機の操縦かんや、練習艦の操だ輪などを売却するオークションを、今月、初めて行うことになり、河野防衛大臣は防衛費の確保につなげたいという考えを示しました。

今年度の防衛費は当初予算で5兆3000億円余りと8年連続で増加していますが、財政状況が厳しい中、「中期防衛力整備計画」では、徹底したコストの抑制や収入の確保などを通じて、実質的な財源確保を図ることなどが盛り込まれています。

このため、防衛省は収入確保の一環として、防衛装備品のオークションを今月26日に、防衛省で初めて行うことになりました。

オークションでは、ことし3月に退役した海上自衛隊の練習艦「やまゆき」の操だ輪や、昭和46年に製造されたC1輸送機の試作機の操縦かん、それに航空自衛隊のパイロットが使用したヘルメットや酸素マスクなど30品目が出品される予定で、河野防衛大臣も立ち会うことにしています。

河野大臣は閣議の後の記者会見で「麻生副総理兼財務大臣からも収入の確保を考えるよう言われているので、将来的にF35戦闘機1機分くらいの収入をあげられたらと思っている。売り上げは一義的には国庫に入るが、防衛省が努力している分は予算的にしっかりと考えていただく」と述べました。