水艦は“中国と推定”
奄美大島周辺航行 防衛相

鹿児島県の奄美大島の周辺の接続水域を、浮上しないまま航行した潜水艦について、河野防衛大臣は中国の潜水艦と推定していると明らかにしたうえで、航行の意図を分析する考えを示しました。

今月18日から20日にかけて、海上自衛隊は、外国の潜水艦が奄美大島の周辺の、日本の領海のすぐ外側にある接続水域を浮上しないまま航行したのを確認しました。

これについて河野防衛大臣は記者会見で「情報を総合的に勘案して、潜水艦を中国のものであると推定している。潜水艦の情報は極めて秘匿度の高い情報だが、最近の尖閣諸島をはじめさまざまな情勢に鑑みて、今回、潜水艦の国籍を公表すべきだと判断した」と述べました。

そのうえで「東シナ海や南シナ海、あるいは中国・インドの国境、香港の1国2制度に対する圧力、さまざまなことが起きている中で、中国共産党の意図を明確に推し量っていく必要がある」と述べ、航行の意図を分析する考えを示しました。