ージス配備計画停止
防衛相が秋田県知事に陳謝

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画の停止を受けて、河野防衛大臣は21日、秋田県を訪れて、佐竹知事に陳謝したのに対し、佐竹知事は、早期に計画の撤回を正式に決めるよう求めました。

「イージス・アショア」の配備計画の停止を受けて、河野防衛大臣は19日、山口県を訪れたのに続き、21日は、防衛省が候補地の一つとしていた秋田県を訪れ、佐竹知事らと会談しました。

この中で、河野大臣は計画を停止した理由について迎撃ミサイルのブースターを安全に落下させることができないことが分かったと説明したうえで、「地元の皆様には、長い間にわたって迷惑をかけ、配備に向けて、大勢の人に尽力いただいたが、今回、このような判断をせざるを得なくなったことを、防衛大臣として深くおわびする」と述べ、陳謝しました。

これに対し、佐竹知事は、「『政府で決めたことでも、間違いは間違い』として速やかに是正したことは賢明な判断で、敬意を表したい。

ただ、これまでは『大変ずさん』ということばで表すべき対応だった」と指摘しました。

そのうえで、「『撤回』を速やかに国家安全保障会議で決定し、地元に伝えてほしい」と述べ、早期に計画の撤回を正式に決めるよう求めました。

河野防衛相「判断が甘かった」

河野防衛大臣は会談後、記者団に対し、「防護範囲の観点から、山口県と秋田県の一部に『イージス・アショア』を配備することが、最も効果的に日本の国土全域を守ることができるとして、配備先を検討していた。『判断が甘かったのではないか』と言われれば、そのとおりだと申し上げるしかない」と述べました。

そのうえで、「現在も、弾道ミサイルの脅威が残っているのは事実なので、国家安全保障会議の中で、しっかりと、弾道ミサイルからどう国土を守っていくかという議論をしていきたい」と述べました。