規則発言は与党も
野党も政府もいけない」

衆議院予算委員会で安倍総理大臣がやじを飛ばしたことについて、自民党の森山国会対策委員長は、自制を求めたうえで円滑な国会運営に努め、新年度予算案の月内の衆議院通過を図りたいという考えを示しました。

新年度予算案を審議している衆議院予算委員会では、立憲民主党の議員の質問が終わったあと、安倍総理大臣が「意味のない質問だ」とやじを飛ばし、野党側が反発して翌日の予算委員会は開かれませんでした。

自民党の森山国会対策委員長は15日、鹿児島県霧島市で講演し「安倍総理大臣も言われっぱなしになると腹が立って言いたくなるのは分かるが、不規則発言は与党も野党も政府もしてはいけない」と述べ、自制を求めました。

そのうえで「経済が下振れする心配があり、新型コロナウイルスの対応もやらなければならない。今月中に予算案を衆議院で可決して参議院に送ることが本当に大事だ」と述べ、円滑な国会運営に努め、予算案の月内の衆議院通過を図りたいという考えを示しました。

自民 石破氏「予算案通すつまずきに」

自民党の石破元幹事長は、鳥取県米子市で記者団に対し、衆議院予算委員会で安倍総理大臣がやじを飛ばしたことについて「野党の議員も国民の代表者であり、敬意を払うのは当然だ。忍耐に忍耐を重ねて出たことばかもしれないが、新年度予算案を通すつまずきになっている。一日も早く予算案を通すという思いでやっていくということを心がけてもらいたい」と述べました。