院予算委 集中審議
「桜を見る会」や「化石賞」

国会は、衆議院予算委員会の集中審議に続いて、午後は、参議院予算委員会でも集中審議が行われました。

立憲民主党の石橋通宏氏は、「桜を見る会」の前日夜に開かれた安倍総理大臣の後援会主催の懇親会に関連して、「ホテル側には領収書の通し番号が残っているはずだし、手書きの領収書であれば、カーボンコピーがあるはずだ」と指摘し、ホテル側に、国会への提出を働きかけるよう求めました。

これに対し、安倍総理大臣は「事務所の職員によれば、領収書は、カーボンコピー仕様で、番号が記載されていたほか、担当者の名前が手書きされていた」と述べました。

そして、「ホテル側との契約の当事者は、あくまでも個々の参加者であり、領収書の写しなどの提出をホテル側に求めることは困難だ」と述べました。

自民党の中西健治氏は、去年12月の「COP25」の会期中、世界各地の環境NGOのグループが、温暖化対策に消極的だとして、日本を「化石賞」に選んだことを取り上げ、「多くの日本企業が環境問題に取り組んでいるのに、やゆするように『化石賞』が与えられた。二度と受けないように、メッセージの出し方を変える考えはあるか」と質問しました。

これに対し、小泉環境大臣は「脱炭素社会に決して後ろ向きではないというメッセージを届けるためには、前向きなアクションも必要だという発信をしっかり届けていきたい」と述べました。

国会は、週明けから、新年度予算案の実質的な審議が始まります。