ECサイバー攻撃
「防衛省秘密情報流出なし」

大手電機メーカーのNECが、サイバー攻撃を受けて防衛に関する情報を含めて流出した可能性があることについて、河野防衛大臣は、防衛省が指定した秘密情報の流出はなかったとし、安全保障上の影響はないという認識を示しました。

NECは、おととしまでにサイバー攻撃で社内のサーバーなどが不正なアクセスを受け、潜水艦用のセンサー技術といった防衛に関するものも含め、2万件を超えるファイルが流出した可能性があることが分かっています。

これについて河野防衛大臣は記者会見で「防衛省が指定した秘密などの情報が流出したことはない」と述べました。

そのうえで「潜水艦ソナーに関する社内研究なども含まれ、防衛省が指定した秘密などを類推させるおそれも完全に排除できないが、安全保障上の影響は、特段無いと考えている」と述べました。

また河野大臣は、NEC以外の2つの防衛関連企業からも不正アクセスについての報告を受けているとして、内容を公表するよう要請したことを明らかにしました。