「政治や自民への信頼を
損ないかねぬ 説明責任を」

自民党の河井案里参議院議員と夫の河井前法務大臣の事務所が広島地検の捜索を受けたことについて、岸田政務調査会長は「政治や自民党への信頼を損ないかねない」と述べ、2人が十分に説明責任を果たすべきだという考えを示しました。

自民党の河井案里議員の陣営が去年7月の参議院選挙で、いわゆるウグイス嬢に法律の規定を超える報酬を支払った疑いが持たれている事件で、広島地検は案里議員の事務所や関係先として夫の河井前法務大臣の事務所なども捜索しました。

自民党の岸田政務調査会長は広島市で記者団に対し、「政治や自民党への信頼を損ないかねない。まずは当事者がしっかり説明責任を果たすべく努力しなければならない」と述べました。

そのうえで、20日に召集される通常国会では、今年度の補正予算案や新年度予算案の早期成立を目指す考えを強調しました。

一方、岸田氏はこれに先立つ会合で、「アベノミクスの成果が十分に行き渡っていない地方や中小企業を含めた中間層に分配を進めなければならない。違いを示すことで、次の時代を担える1人として存在感を高めていきたい」と述べ、「ポスト安倍」への意欲を改めて示しました。