井前法相 案里議員
陳謝も離党や辞職は否定

自民党の河井克行 前法務大臣と妻の河井案里参議院議員は、広島地検が公職選挙法違反の疑いで事務所に捜索に入ったことを受けて、それぞれ記者団の取材に応じ、陳謝する一方、離党や議員辞職は否定しました。

広島地検は15日、公職選挙法違反の疑いで自民党の河井案里参議院議員の事務所と、その関係先として、夫の河井克行 前法務大臣の事務所に捜索に入りました。

これを受けて、去年10月末に法務大臣を辞任して以来、2か月余り公の場に姿を見せていなかった河井克行氏は15日夜、東京都内で記者団の取材に応じました。

この中で、河井克行氏は「ご迷惑をおかけし深くおわび申し上げたい。刑事事件として捜査が始まっているのでコメントは控えたい。捜査には全面的に協力していく」と述べました。

そのうえで、離党や議員辞職については「考えていない」と述べ否定しました。

そして、「国会は、審議に支障を来すことがあってはいけないと考え、欠席してきた。診断書を出している妻の療養にも付き添っていたが通常国会では議員としての責務を果たしたい」と述べ、来週20日からの通常国会には出席する意向を示しました。

このあと、河井案里氏も東京都内で記者団の取材に応じ、「心配をおかけして誠に申し訳なく思っている。これから捜査を着実に進めてもらえるよう全面的に協力していく」と述べました。

そして、「適応障害を抱え、悪化が見られたので療養していた」と述べたうえで、離党や議員辞職については、「そのような考えはない」と述べ否定しました。