方四島試験ツアーを
本格的な共同経済活動に」

ロシア側の要請で延期されていた北方四島での試験的な観光ツアーが、再調整を経て29日、北海道根室市を出発することについて、茂木外務大臣は、実施後に課題を検証し、本格的な日ロの共同経済活動につなげたいという考えを示しました。

ロシア側の要請で延期されていた北方四島での試験的な観光ツアーは、日ロの外交当局の再調整を経て、29日午後、北海道根室市を船で出発し、観光客や政府関係者ら40人余りが、30日から国後島と択捉島の景勝地などを訪れる予定です。

これについて茂木外務大臣は記者会見で、「北方領土問題の解決と平和条約の締結につなげていくとの考えのもと、ロシアとの間での共同経済活動に関する協議を進めるとともに、島の特性に応じたツアーの開発について試験的にスタートさせるものだ」と述べました。

そのうえで茂木大臣は「ツアーが終わったあと、参加者からきたんのない意見をもらって課題を洗い出し、今後の本格的な事業の実施につなげたい」と述べ、実施後に課題を検証し、本格的な日ロの共同経済活動につなげたいという考えを示しました。