合 神津会長 野党勢力
再結集に期待感

連合の定期大会が開かれ、神津会長は立憲民主党と国民民主党などが国会で会派を合流させたことを受けて、野党勢力の再結集に期待感を示しました。

連合は2年に一度の定期大会を東京都内で開きました。

この中で神津会長はことし結成30年を迎えることに触れ、「労働者の権利や生活を守るため連合が先頭に立たなければならない」とあいさつしました。

また立憲民主党と国民民主党などが、臨時国会で会派を合流したことについて神津会長は「共同会派の責任は極めて重く、有権者の心に響く実績を積み重ねていくことを期待する」と述べ、野党勢力の再結集に期待感を示しました。

一方で、「互いの立場を尊重して丁寧に物事を進めてもらいたい」と注文をつけました。

このあと働き方改革や同一労働同一賃金の実現、格差の是正に取り組むとともに、働き方が多様化する中、フリーランスや外国人労働者など組合員でない人たちへの支援も強化し、包摂的な社会を目指すなどとした今後2年間の運動方針を決定しました。

11日は執行部人事が行われ、神津会長の続投が正式に決まる見通しです。

立民 枝野氏「社会や経済を立ち直らせる軸を作りたい」

立憲民主党の枝野代表は連合の定期大会であいさつし、「非自民政権が下野してから7年、同じ失敗を繰り返さないための模索の期間が続いたが、日本社会はもう瀬戸際にある。この間の経緯を教訓として生かし、日本の社会や経済をしっかりと立ち直らせる軸を作り上げたい」と述べました。

国民 玉木氏「会派合流で新たな政治体制を」

国民民主党の玉木代表は連合の定期大会であいさつし「力を合わせて臨時国会に臨むため、立憲民主党などと会派を合流させた。新しい政策体系と、それを推し進めるための政治体制を作らなければならない」と述べました。