ルムズ海峡周辺も重要と
指摘「総合的に対応検討」

アメリカが結成を目指す中東のホルムズ海峡での有志連合をめぐり、岩屋防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で、日本のエネルギー安全保障上、ホルムズ海峡の周辺も重要な海域だと指摘したうえで、情勢分析に努め、総合的に対応を検討する考えを重ねて示しました。

この中で、岩屋防衛大臣は、アメリカが結成を目指すホルムズ海峡での有志連合をめぐり「きのう会談したエスパー国防長官から、航行や通商の自由は、中東の地域でも大事で、確保のために日本として協力してもらいたいという趣旨の話があった」と述べました。

そして、記者団が「有志連合の活動の対象地域は、ホルムズ海峡を含め、ペルシャ湾やオマーン湾などとなっているが治安状況はどう分析しているのか」と質問したのに対し、岩屋大臣は「リスクを判断できる材料を全部、持っているわけではない。それぞれが、わが国のエネルギー安全保障や通商上、極めて重要だ」と述べ、日本のエネルギー安全保障上、ホルムズ海峡の周辺も重要な海域だと指摘しました。

そのうえで「関係国とも連携しながら情勢分析に努めたい。『いつまでに』と期限が決まっているものでもなく、さまざまな角度から、総合的に検討して判断する」と述べました。