定辞退の確率予測 同意
得ず販売「不安抱かせ遺憾」

就職情報サイト「リクナビ」を運営する会社が、就職活動をしている学生の内定を辞退する確率を予測し、企業に販売していた問題について、根本厚生労働大臣は学生に不安な気持ちを抱かせ、大変遺憾だとしたうえで、事実関係を確認し、必要に応じて企業への指導を行う考えを示しました。

就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアは、サイトを利用して就職活動をしている学生の内定を辞退する確率をAIで予測し、学生の同意を得ないまま、データを企業に販売していました。

これについて、根本厚生労働大臣は記者会見で、「就職活動を行う学生に不安な気持ちを抱かせるもので、大変遺憾だ」と述べました。

そのうえで、「個人情報の使用は、法律の指針で、本人の同意を得るなど適切な対応が求められている。都道府県の労働局で事実関係の確認を行い、違反が認められる場合は厳正に指導などを行う」と述べ事実関係を確認し、必要に応じて企業への指導を行う考えを示しました。