山発言 根室市議会が
政府に再発防止要求

丸山穂高衆議院議員が北方四島を戦争で取り返すことの是非に言及したことなどをめぐり、北海道の根室市議会の議長らが宮腰沖縄・北方担当大臣と会談し、再発防止に向けた対応を求めたのに対し、宮腰大臣は「ビザなし交流」の意義の周知徹底を図るなど、取り組みを進める考えを示しました。

丸山穂高衆議院議員が北方四島の「ビザなし交流」に参加し、戦争で島を取り返すことの是非に言及したことなどをめぐり、北海道の根室市議会は30日、発言に厳重に抗議するとともに丸山議員の辞職を求めるなどとした決議を全会一致で可決しました。

これを受けて根室市議会の本田俊治議長や市議会議員8人が31日、内閣府で宮腰沖縄・北方担当大臣と会談し、決議を手渡すとともに、政府としても再発防止に向けた対応を取るよう求めました。

これに対し宮腰大臣は「あってはならない発言で思いは一緒だ。『ビザなし交流』はとても大事な事業であり、同じようなことが二度とないよう取り組んでいきたい」と述べ、交流事業の意義や経緯の周知徹底を図るなど、取り組みを進める考えを示しました。

衆院議長「発言は品位のかけらもない」

根室市議会の本田議長らは、衆議院の大島議長と高市議院運営委員長にも決議文を手渡し、丸山議員の発言に厳重に抗議するとともに辞職を求めました。

これに対し大島議長は「丸山氏の言動は品位のかけらもなく、議長としておわび申し上げる。何らかの対応をとる必要があり、議院運営委員会で協議しているところだ」と述べました。

本田議長は記者団に対し「丸山氏は元島民のこれまでの取り組みを踏みにじった。みずからの判断で辞職すべきだ」と述べました。