山議員「2か月休養必要」
診断書提出し聴取欠席

戦争で北方四島を取り返すことの是非などに言及した丸山穂高衆議院議員は、事情を聴取するため衆議院議院運営委員会の理事会への出席を求められていましたが、病気のため2か月間の休養が必要だとする医師の診断書を提出し欠席しました。

丸山穂高衆議院議員は北方四島の「ビザなし交流」に参加して、戦争で島を取り返すことの是非などを元島民に質問したほか、訪問先で酒を飲んで禁止されている外出を試みようとしていたなどと報じられました。

これを受けて衆議院議院運営委員会は丸山氏から事情を聴取するため24日の理事会への出席を求めましたが、丸山氏は秘書を通じて病気のため2か月間の休養が必要だとする医師の診断書を提出し欠席しました。

このため理事会では丸山氏から少人数で静かな環境で事情を聴くことが可能かどうか問い合わせ、難しい場合は「ビザなし交流」に同行した政府の職員らからヒアリングを行うことも含め、今後対応を協議することになりました。

丸山氏に対しては与党側が、反省を促すための「けん責決議案」を、野党側が議員辞職勧告決議案をそれぞれ提出していて与野党は事実関係を確認したうえで決議案の取り扱いなどを判断したい考えです。

維新 松井氏「早く辞めて治療に専念を」

日本維新の会の松井代表は、大阪市役所で記者団に対し、「2か月も出てこられないんだから、まずはけじめをつけて早く辞めて、治療に専念してもらいたい。衆議院は、今回の丸山議員の行動と発言に対する院としての態度を、早期に明らかにしたほうがいい」と述べました。

公明 斉藤氏「週刊誌で報じられた言動も含めて弁明を」

公明党の斉藤幹事長は、記者会見で、「丸山氏本人の体調不良で、きょうは弁明を聞く機会は持てないが、週刊誌で報じられた言動も含めて、弁明を聞き、衆議院としての態度を決めるべきだ」と述べました。

国民 舟山氏「あまりにも往生際が悪い」

国民民主党の舟山・参議院国会対策委員長は、記者会見で、「あまりにも往生際が悪いと言わざるを得ない。出てこられないほど、体調が悪いのであれば、仕事も出来ないので、一度、身をひいて、それでも潔白だというなら、次にチャレンジされたらいい」と述べました。

共産 笠井氏「同行者から事実関係を確認できる」

共産党の笠井政策委員長は、記者会見で、「本人がすぐに説明できないのであれば、政府の同行者や訪問団の皆さん、旧島民の方々が見ていたわけで、事実関係を確認できる人はいっぱいいる。速やかに衆議院としての意志を議員辞職勧告決議という形で、明らかにすべきだ」と述べました。