イロット飲酒問題
「基準の強化を」石井国交相

大手航空会社でパイロットによる飲酒の問題が相次いだことについて、石井国土交通大臣は記者会見で「航空安全に対する国民の信頼を損なう」と厳しく批判したうえで、飲酒に関する基準を強化し指導監督を厳格に行う考えを明らかにしました。

先月、日本航空の42歳の副操縦士がロンドンの空港で乗務の前に飲酒の疑いがあるとして警察に逮捕されたほか、全日空のグループ会社でも機長が規定の時刻を過ぎたあとも酒を飲み続け乗務できなくなる問題が明らかになりました。

これについて石井国土交通大臣は「公共交通を担う航空会社で、飲酒による不適切な事案が連続して発生していることは、航空機の運航の安全性に影響を及ぼしかねず、航空安全に対する国民の信頼を損なうもので誠に遺憾」と厳しく批判しました。

そして、国内のすべての航空会社に対し、どのような飲酒対策をとっているか今月末までに報告するよう求めたとしたうえで「諸外国の飲酒に関する基準値などを踏まえ、基準の強化を図り、安全監査を通じて厳格に指導監督を行う」と述べ、飲酒に関する国の統一的な基準を設けるなどし、指導監督を厳格化する考えを明らかにしました。