国民民主代表選告示 玉木代表と前原代表代行 論戦へ

国民民主党の代表選挙が21日告示され、玉木代表と前原代表代行の2人による選挙戦に入りました。玉木氏は政策実現のため与党との協調も排除しない考えを示したのに対して、前原氏はほかの野党と協力し与党と対じしていく考えを強調するなど路線の違いが鮮明になっていて、来月2日の投開票に向け活発な論戦が展開される見通しです。

国民民主党の代表選挙は、21日告示され、立候補した玉木雄一郎代表と前原誠司代表代行がそろって記者会見を行いました。

この中で、玉木氏は「対決より解決を貫き、安易な大きなかたまり論に先祖返りすることなく、党を強く大きくしていきたい。自民党にすり寄っているのではなく国民生活に寄り添っているだけで、政策を1つでも実現できるよう全力で取り組んでいく」と述べました。

一方、前原氏は「結果として野党分断が起きる今の国民民主党のビジネスモデルを変えたい。非自民・非共産で野党と協力して、与党と対じし政権交代を目指す。日本維新の会と立憲民主党がいがみ合うのであれば橋渡し役となり、野党をまとめたい」と述べました。

また、玉木氏は「給料が上がる経済の実現に全力を挙げて取り組みたい」と述べた上で、ガソリン価格の値下げが喫緊の課題だとして、実現に向け政府・与党に対し協議を呼びかける考えを示しました。

一方、前原氏は「誰もがチャンスを与えられる社会をつくる」と述べ、教育の無償化に取り組むほか、今の憲法は自衛隊の存在を想定していないとして、9条の改正を実現させたいという考えを示しました。

選挙戦では、2人の間で違いが鮮明になっている党の路線に加え、賃上げや少子化対策、それに安全保障など政策課題をめぐって活発な論戦が展開される見通しです。

代表選挙は、党所属の国会議員21人のほか、全国の党員・サポーターなどが参加し、来月2日の臨時党大会で投開票が行われます。