秋篠宮ご夫妻が英チャールズ国王の戴冠式に参列 直接祝意も

秋篠宮ご夫妻は、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われたチャールズ国王の戴冠式に参列されました。

チャールズ国王の戴冠式は5月6日午前11時、日本時間の午後7時からロンドンのウェストミンスター寺院で行われ、秋篠宮さまはモーニングスーツ、紀子さまは着物を着用して各国の王族や首脳らとともに参列されました。

会場に向かうため滞在先であるホテルを出発する際には、沿道に集まった人たちに手を振るなどして車に乗り込まれていました。

宮内庁によりますと、戴冠式にはイギリス王室から天皇陛下に招待があり、今回、皇嗣である秋篠宮さまが天皇陛下に代わって紀子さまとともに参列されることになりました。

側近によりますと、戴冠式に先立って5日夕方、ロンドンのバッキンガム宮殿で行われた国王主催のレセプションでは、秋篠宮ご夫妻は、チャールズ国王に直接、祝意を伝え、両陛下から言づかった祝意も伝えられたということです。

チャールズ国王が戴冠「聖エドワードの王冠」

日本時間の午後8時2分ごろ、カンタベリー大主教がチャールズ国王に「聖エドワードの王冠」を授けました。

チャールズ国王が戴冠すると参列者が大きな声で「国王万歳」と叫んで祝福し、ウェストミンスター寺院の鐘とファンファーレが鳴り響きました。

「聖エドワードの王冠」は1661年に作られ、ルビーやアメジスト、サファイア、ガーネットなどの大きな宝石で飾られていて、重さは2キロほどになるということです。

また上の部分にある十字架と宝珠はキリスト教の世界を象徴しているということです。

チャールズ国王は、ウェストミンスター寺院で戴冠した40人目の君主になります。

カミラ王妃も戴冠

日本時間の午後8時15分ごろ、カミラ王妃は大粒のダイヤモンドがあしらわれた冠を授けられました。

この冠は、1911年にチャールズ国王の曽祖母にあたるメアリー王妃が着用したもので、カミラ王妃のために形や大きさが調整されたということです。

王室によりますと、王妃が既存の冠を使うのは18世紀以降では初めてのことで「持続可能性と効率性の観点から選ばれた」ということです。