れいわ 舩後靖彦議員 パソコン音声で代表質問 参院本会議

1月27日の参議院本会議の代表質問では、重度の障害がある、れいわ新選組の舩後靖彦議員が、ノートパソコンで、あらかじめ入力しておいた文章を自動音声で読み上げる形式で質問に臨みました。

本会議場では、舩後氏と一緒に登壇した公設秘書がパソコンを操作して音声を流し、答弁を求めました。

舩後氏は、全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病、ALSの患者で、4年前に初当選して以降、委員会では、パソコンの音声による質疑を行ってきていますが、本会議で質問するのは今回が初めてです。

舩後氏は「代表質問が電子音声の読み上げによって行われるのは憲政史上初めてだ。私だけでなく、ほかの人工呼吸器利用者や言語障害のある人が、当たり前に本会議場で質問できる道が開けたこととなり、心よりうれしく思っている。重度障害者への合理的配慮を認めてくれた皆様に改めてお礼を申し上げる」と述べました。

本会議場に出席した議員からは拍手が送られました。

衆参両院の事務局によりますと、本会議で本人に代わってパソコンの音声による形式で質疑が行われるのは初めてだということです。

舩後氏は、防衛費増額をめぐり「国内に貧困や病などに苦しむ人々がいて、そうした一人ひとりを守れずに国を守ることはできない。防衛予算を減額し、国民生活の向上に直結する予算に組みかえるべきだ」とただしました。

これに対し岸田総理大臣は「防衛力の抜本的強化は国民の命や暮らしを守り抜くために必要だ。同時に予算案の一般歳出のおよそ6割は社会保障や教育などが占め、国民生活の向上に直結する経費など必要な施策を盛り込んでいる」と述べました。