日本と韓国の議員連盟 3年ぶり合同総会 日韓関係は?

日韓両国の議員連盟がソウルで3年ぶりの合同総会を開き、双方の幹部から今後の両国の関係改善に期待する声が相次ぎました。

超党派の国会議員でつくる日韓議員連盟と、韓国側の韓日議員連盟による合同総会は、新型コロナウイルスの影響で去年とおととしは開催が見送られ、3年ぶりとなる会合が11月3日、ソウルで開かれました。

冒頭、ソウルの繁華街イテウォン(梨泰院)で起きた事故の犠牲者を悼んで黙とうを行いました。

このあと、韓国側の会長のチョン・ジンソク(鄭鎮碩)国会副議長は「ここ数年、韓日関係は順調ではなかったが、関係改善に向けた流れが本格化している。北との対じが避けられない宿命の中、安全保障などでの両国の協力がこれまで以上に切実に求められている」と訴えました。

これに対し、日本側の会長を務める自民党の額賀元財務大臣は「ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が日韓関係改善のための強いメッセージを出してくれることをありがたく感じている。岸田総理大臣にも誠意をもって関係改善に取り組むよう進言していく」と述べました。

また、韓国に駐在する相星大使が岸田総理大臣の祝辞として「韓国は国際社会におけるさまざまな課題への対応に協力していくべき重要な隣国だ。日韓関係を健全な関係に戻し、さらに発展させていく必要があり、緊密に意思疎通していく考えだ」と読み上げました。